【独占】”超有名サロンZACCのカリスマオーナー”に”ド田舎美容師”が人生相談&突撃インタビュー凸

カリスマ美容師にインタビュー

みなさん驚かれたのではないでしょうか?

なぜ超有名サロンZACCのカリスマオーナード田舎の美容師が対談しているのか?しかも…独占インタビュー!!

美容業界にいる方なら、一度はZACCの名前を聞いたことがあるハズ!

zacc店内場所

ZACCとは、日本有数のセレブ街東京の青山・表参道にある超有名人気サロン。芸能人や有名モデルが、足繁く通うトップヘアサロンの1つです。

紗江子さんや後藤真希さんが、通われていることでも有名。

しかも今回のインタビューのお相手は、株式会社ZACC代表の高橋 和義さん。

「美容師業界で、ZACCのオーナー高橋さんの名前を知らない人はいないのでは?」というレベルの超重要人物。

高橋 和義

高橋 和義

株式会社ZACC代表。
多くのタレントや著名人が来店するZACCのオーナー。多数のヘアショーを主催、審査員としても参加、業界誌においてコラムも連載する。ZACCオリジナル商品の開発やメイク本も発売中。
さらに、近年ではパリ・中国・台湾など海外にも活躍の場を広げている美容師業界の大物。

しかしなぜこのような貴重なインタビューが実現したのでしょうか?時を遡りコトの経緯を説明していきましょう・・・

渡辺文暁

今回のインタビューは現役美容師や美容師を目指す若者必見の内容のハズ!

今回のインタビューの経緯

今、私はもの凄く悩んでおります。 というのも「実は、私は妻のいる身」でございます。

「妻を養っていかなければなりません」、また「私は今年で27歳。美容師としてはいい年齢」独立なども視野に頑張らなければならない時期。

ところで皆さん知っていますか?

美容院コンビニの数より多い

美容院・ヘアサロンの数って、コンビニの数よりも多いんですよ~。つまり、ライバルがめちゃくちゃ多いわけです。しかも、ど田舎の滋賀なのに、大手サロンが続々と進出中と群雄割拠。世は、正にヘアサロン戦国時代…

「どうしよう、どうしよう、どうしたらいいの〜」

このような悩みを抱えてはや8ヶ月。悩みは小さくなるどころか、日に日に大きくなり私を苦しめます…

誰か!!!助けて~~

月日は流れ・・・8ヶ月後

ある日、私の頭に「フッ」と1つの妙案?迷案?が浮かんできたのです。

先輩美容師に人生相談にのってもらおう!!!

これくらいなら誰でも思いつく正常な状態。しかし8ヶ月悩み続けた私の頭のネジは100本くらい飛んでおりました。

「せっかく人生相談にのってもらうなら、誰もが知るカリスマオーナーが良い♪」

そして、私はあらゆる人脈を使いZACC代表の高橋 和義さんにインタビューをさせて頂く機会を得たのです。

【美容師必見!】ZACCの高橋和義代表にインタビュー開始

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渡辺文暁

本日はお忙しい中、お時間を頂き誠にありがとうございます。急なお願いにも関わらず、快いご返事感謝致します。
今日は僕の人生相談・・・いやインタビューをさせて頂きたくご訪問いたしました。

高橋 和義

本当に来るとは思わなかったよ(苦笑い)。何でも質問してね。

ヘアサロン開業〜現在に至る経緯

–今年でZACC開業30周年おめでとうございます。まずは、超有名美容院のZACCの開業~現在に至る経緯についてお話頂けますか。

-なぜ、そもそも美容師として独立されたのですか?

私が独立した理由は「自分のやりたいヘアメイク」に専念するためでした。独立する前は、サロンワークの傍ら休日を潰してヘアメイクをしていました。それでも時間が足りなかったんです。

–開業当時3,000万の借金を背負って開業したとお聞きしましたが…

当時はお金がなかったので、どのようにして出店費用を賄おうかと悩んでいました。両親に相談するわけですが、当然反対されました。何せ父親は公務員だったので…

でも、最終的には父親が「挑戦するなら、自分の城を持った方が良いんじゃないか」と言ってくれて、家を担保にお金を貸してくれたんです。

–現在、高橋さんはZACCの代表としてご活躍ですが、開業当時は直ぐに経営は波に乗ったのでしょうか?

いえいえトンデモナイ!色々苦労はありましたよ。

「駅前だから、新規のお客様がすぐに来るだろう」と思いましてね。1号店は、荻窪駅前に事務所ビルからスタートしたわけです。

しかし、実際にはお客様が来なかったんですよね。当然ポスティングとかもしましたけど、来店はまばら…27歳にして3,000万円の借金を背負ったわけですから焦りましたね。ヘアメイクのお仕事も休止せざる終えませんでした。

–今ちょうど私も当時の高橋さんと同じ27歳なのですが、その状況はキツイですね。

私は、カットに自信があって独立をスタートした部分があったんです。独立前に、ヨーロッパに勉強に行ったり、コンクールで賞も取っていたので、それなりに自信はありました。でも現実はお客さんが入らなかったんですよ。

人からは「誰でもカットに自信がなくて、独立する人はいない。でも、成功していないのが現実」って厳しいお言葉を頂きましたね。

–高橋さんにも、苦悩の時代があったことに驚きです。そこから、どのようにして今の地位を築きあげられたのですか?

実は、先ほどの言葉を聞いた時に気づきがあったんですよ。「カット以外に強みをプラスしていかないと難しいな」って気づいたわけです。

そこで私は「当時人気だったパーマ」に注目しました。すぐにメーカーやディーラーさんから、色々なパーマ液を取り寄せて研究したんです。もちろん、今みたいにインターネットなんて便利なものが無いので、図書館に通いつめて独学で色々な成分について猛勉強しました。

–美容師でサロンワークのかたわら、図書館に通ってまで勉強するのは凄いですね。

図書館でシャンプーの勉強

色々勉強しているうちに「パーマに使えるものが、カラーにも併用できる」とか多くの知識が身に付いてきたんですよね。するとお店でも提案できることが増えて、次第にお客さんが付いて来てくれるようになった訳です。

ディーラーさんからも「この区域で一番伸びてるサロンだよ」とか嬉しい言葉をかけてもらえました。この頃から、ディーラーさんから「美容師さんに対する講習」の依頼とかも多くなりました。頑張ったことが徐々に形になって、少しづつ結果が出てきたのは嬉しかったですね。

–なるほど。当時苦労された経験が、今の高橋さんを形成しているんですね。

また、開業から3年くらいした時にコンクールで賞を獲ったことを期に、美容の業界誌でカットの連載なんかも依頼されるようになりました。そこでカットの連載の企画として、美容師向けに毛髪やシャンプー、トリートメントの成分などケミカルの話題を取り上げたんですが、それが評判が良かったんですね。

この頃に、自分で作ったシャンプーを、お店で使うようになりました。僕自身もアトピー持ちなんでシャンプーの手荒れに困っていたんです。だから、自然にある原料で、人に優しい成分。例えばアミノ酸とかを使ったシャンプーを作り出したんです。

-多くの著名人のヘアメイクを担当されているんですよね。

経営が波に乗ってきたこの頃に、ヘアメイクを再稼働しました。三田寛子さん、向井亜紀、桑田バンド、サザンとかのヘアメイクを担当させてもらえるようになりました。そして、いよいよ32歳で世界に通用するサロンになるため、日本の美容の聖地・表参道に2号店を出したわけです。

-成功の影に努力ありということですね。

ZACCブランドの特徴

–有名ヘアサロンがひしめく激戦区表参道で、ZACCブランドを築いてきたわけですよね。何かこだわったポイントとかコッソリ教えていただけますか?

言い方は悪いかもしれませんが、下手にお客様に媚びを売らないようにはしています。ZACCでは、お客さんに本当に似合うヘアスタイルを提案することに注力する為です。それが結果的に、お客さんの満足度に繋がると信じています。この考え方を具現化したら、不思議とお客さんが付いて来てくれましたね。

–ZACCさんのヘアスタイルが凄くナチュラルなのも何かこだわりが?

今の時代は、如何に力を加えないでヘアスタイルを作るかが大切だと思っています。昔、フランスの美容院と提携して、向こうのニューラインを日本人に落とし込む仕事をしていました。その時に、日本人とフランス人の毛髪の違いにすごく違和感を感じました。例えば…

日本人 癖がなく髪が直毛。切り方を変えても、ダウンにした時どれも同じようなヘアスタイルに見える。生え方・毛流れを意識することが大切。その分力を加えない自然な仕上がりが大切。
フランス人 髪の毛の癖が強い。しかし、生え癖に関しては日本人よりも素直。几帳面に切ってくせを生かすカット、フランス人の髪質はバリエーションを出しやすい。

そこで、ZACCでは「日本で一番力を加えないノー・テンションワーク」を打ち出しました。自然でナチュラルな柔らかさが特徴です。

力を加えて作ったものは、自宅で再現するのは難しいのに対し、ノー・テンションワークを意識すると、サロンと自宅での差が少なくなります。
フランス人みたいに尖ったものはではなく、ナチュラルな自然なヘアスタイルに軸をおいたノー・テンションワークはZACCの売りですね。

ナチュラルな雰囲気に共感してくれるお客さんを集めるきっかけになったと思います。

–無理はしないってことですか?

浜崎あゆみさんのヘアメイクとかも担当したことがあるんですけど、極端に違うものはエクステやウィッグとかを併用しながら、デザイン性を高めるよう心がけています。地毛を痛めるような無理した施術ではなく、何とか工夫してヘアダメージを少なくするという制約の中、理想のデザインに近づける方法を考えていますね。後でお客様が後悔することを減らしたいという思いからです。

例えば、ハイトーンのカラーリングで色味をしっかり出したいケースがあったとしましょう。他のお店ではアルカリだけでやってるところを、ZACCでは酸性染料を使うなど工夫していますね。 素人さんが見ても分からない違いですが、毛髪に与えるダメージは違います。後々、お客さんに喜んでもらえればと思っています。

ZACCオリジナルシャンプー・トリートメントの開発秘話

-ZACCといえばオリジナルシャンプーやトリートメントも人気ですよね。2017年ネットショップ大賞も受賞されたとか!

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実は、独立して間もない頃苦労した経験が”ZACCのオリジナルシャンプーやトリートメント”の開発に繋がった訳です。緑のボトルのシャンプーは、実は8代目。今でも本当に良いものを追い求めて日々改良を続けていますよ。

–今で8代目ですか!!!ZACCのオリジナルシャンプーは、洗浄成分・香料にも凄くこだわっているようですが?

シャンプーは、色々なタンパク質やアミノ酸を見てきて作っている。タンパク質は、毛髪の主成分ですから、なるべく自然に近いものを採用しています。

–他サイトでアミノ酸系界面活性剤以外の界面活性剤が入ってるんじゃないかと書かれていたんですけど・・・

100%アミノ酸シャンプーは、以前でやめていますね。100%アミノ酸系シャンプーは、「泡立ちが悪く、爽快感が残らない」という部分できしみがちなんですよ。もちろん、洗浄力も劣ります。でも、ヘアダメージを考えるとアミノ酸系界面活性剤のメリットは大きいのは理解しています。なので、最適な界面活性剤の配合バランスを研究して、常に製品改良を行なっています。

女性は香りにこだわる傾向が多いと思うのですが、ZACCのシャンプーは匂いも凄くサッパリしていますよね。

今の時代、きっちり頭皮を洗いたい人も多くて、男性なんかは特に。シャンプーで抜け毛の本数が変わってきますからね。シリコンがNGとされるのは、頭皮や毛穴に残ることが懸念されてているからです。

そういうことを考えると石鹸シャンプーを作った。石鹸シャンプーなのにきしまないシャンプーはZACC以外珍しいはず!

石鹸系シャンプーで、あれだけきしまずにしっとりするシャンプーは他にはないという自信があります。また、お客様からもそのような口コミ・評価など嬉しいお言葉をいただきますね。

–確かに、私も実際に「ボタニカルスカルプシャンプー(緑色のシャンプー)」を使用させて頂いたのですが、洗浄力と保湿力のバランスが絶妙だなと感じました。

スカルプシャンプー

それに、女性の人とかは匂いにこだわる傾向が多いと思うのですが、ZACCのシャンプーは匂いも凄くサッパリしていますよね。

香料についても、あんまり残らないようなものを選ぶようになっていきましたね。しつこく匂い基剤が残るものよりも、洗ってなくなる自然な香料を入れています。

天然香料と人工香料のブレンドが、意外に安定がよく好まれる範囲ではないかと研究して考え出したのが現在のブレンドです。

–ZACCからはオリジナルトリートメントも販売されていますよね?

ダメージをケア回復させられる範囲で考えると、コンディショナーで髪の毛を補修して欲しいですね。アミノ酸・タンパク質があれだけ入っているコンディショナーは他メーカーでは少ないと思います。

また、タンパク質を髪の毛に残すためには、油分をどれだけ減らせるかがポイントなので、そこの調整もこだわっています。

「ZACCパールリッチコンディショナー(白いコンディショナー)」は、髪が短く健康毛の男性はあまり分からないとは思うのですが、ダメージ毛の女性が使うと、毛髪の乾燥が使う度に減ってくるのが実感できるはず!ヘアダメージが進んでハリコシの低下が気になる人は、コンディショナーを使うと、腰が戻ってくるように感じきっと驚くはずです。

これはコンディショナーにタンパク質を多く配合したり、界面活性剤にグルタミン酸だけでなく、アミノ酸をミックスしているからです。ダメージ毛に、アミノ酸がイオン吸着で浸透していくことによります。

でも、あまりにもヘアダメージが進んだ人は、アミノ酸が入っているうちにそれを逃がさないようにヘアマスクを使って保湿してあげるのがおすすめですね。髪質に応じて、色々なヘアアイテムを組み合わせて欲しいでね。もちろん、どれを選べば良いのか迷った時は、スタッフが全力でサポートさせて頂きます。

【公式】ZACCシャンプー・トリートメント販売サイト

スタッフ教育・美容業界の離職率の高さについて

美容院コンビニの数より多い

–美容業界は離職率も高い業界ですが、ZACCではスタッフ教育や求人についてどうお考えですか?

ZACCの感性・ベクトル・コンセプトに共感できる人を集めるようにしています。実際、それを吸収したいという意気込みを持って応募してくれる若者の方が、実力が伸びますしね。

ただ、昔と今では若者の考え方が変わってきているのも確か。なので、昔と同じやり方で無理に教育することはZACCでは行なっていません。コンセプトだけ軸を通して、時代にあったものを追求しています。昔は考えさせることが多かったんですが、ある程度こちらから教えることも多くなりました。

また、昔は「5年でデビューは早い。7年の下積みはザラ」でした。けど、今の時代には合っていないと思うんですよね。せいぜい3~4年が限度。なので、3年を目標にスタイリストデビューができる独自のカリキュラムを作成・実施しています。

若手美容師の独立・新規出店で成功するためのポイント

–私も独立とか色々考えてるんですけど、ヘアサロンは数も多いばかりか低価格競争の中、出店のリスクが高まっていると思うんですよ…

確かに、厳しい時代ですが、私はお店のカラーを出すことが成功の糸口ではないかと思います。つまり、オリジナル性が大切。ZACCの場合は「カット以外のパーマやカラーを追求しオリジナル性を追求したこと」が発展の要因だったと感じています。

–お店のカラー・オリジナル性は、初めから打ち出しておく方が良いんでしょうか?それとも徐々に明確にしていけば良いんでしょうか?

店を出してからカラーを考えてオリジナル性を追求するのは大変。「自分のお店のカラーはコレ!」と決めてから独立する方がいいと思います。その方が成功率は上がると思います。

若手美容師や美容師を目指す若者へのメッセージ

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–最後に、若手美容師や美容師を目指す若者へメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?きっと高橋さんのように、人気ヘアサロンを築きあげた人の言葉は、野心のある若者の起爆剤になると思うんですよね。

今後、美容業界で生き残っていくために大切なことを教えて下さい。

私は「自分が今伸びている、成長している場所・環境」ならまずそこで精一杯頑張るべきだと思います。そこで頑張って結果を出していくうちに、自ずと力が付いて来るはずです。もちろん、その基準を決めるのは自分自身。

僕自身「職場が嫌で辞めたい」と思っていたわけでありません。ヘアメイクを頑張ろうと思って休日を潰してもやってた結果、これ以上仕事ができないという判断で出て行きました。なので、成長しているうちは辞める必要はないと思います
。

そして、何か壁にブチ当たって転換期を迎えたら、決めて頑張るべきだと思います。「自分のカラーが他と違う」なってと思ったら独立を考えても良いのではないでしょうか。その時期を自分自身で客観的に見極めることが大切ですね。

やはり美容業界で生き残っていくには「オリジナル性」を追求することがポイントですね。このオリジナル性は、何でも良いと思うんです。自分にしかないオリジナルを追求することが成功の元だと思います。

カリスマ美容師にインタビュー

感想

急な来訪にも関わらず終始、高橋さんはとても優しい口調でインタビューにお答え頂きました。憧れの高橋さんから直接貴重なお話を伺え、大変素晴らしい経験ができたこと光栄に思います。今後の美容師人生に活かしていきたいと思います。
また、エレガントで解放的な綺麗な店内、スタッフの皆さんの気持ちの良い挨拶が、大変印象的でした。

この度はお忙しい中、貴重なお時間を頂きましたこと感謝申し上げます。