タオルドライはどのくらいが目安?タオルの巻き方や方法を現役美容師がご紹介します!
『タオルドライ』という言葉を知っていますか?
タオルドライとは、濡れた髪の水分をタオルで拭き取り乾かすという意味です。
皆さんの中には「ただ乾けばいいや」と、タオルでゴシゴシと適当に髪を乾かしている方もいることでしょう。
しかし、タオルドライを舐めてはいけません。間違った方法でタオルドライすると、髪の抜け毛やダメージに繋がってしまうからです。当然、正しい方法でタオルドライすると、髪の抜け毛やダメージは少なくて済みます。
そこで、この記事では美容師がタオルドライの正しい方法(コツやポイント)について説明していきます。是非、ヘアケアにお困りの方はチェックして、美髪を目指しましょう。
タオルドライが必要な理由
「なぜタオルドライが必要なのか」その理由と効果を説明していきます。
髪の痛みや抜け毛などのヘアトラブルの予防効果
頭が濡れた状態はヘアトラブルや皮膚トラブルを招く
タオルドライをする前に、皆さんがすることは間違い無く、頭を水やお湯で濡らすことでしょう。
この水やお湯で頭を濡らすこと自体は、洗髪や寝癖を取るのには必要なことです。しかし、頭が濡れた状態は、次のような理由から髪の毛や頭皮にあまり良い環境とはいえません。
- 髪の毛のキューティクルが開いた状態となりダメージを受けやすい
- 頭皮に水分があると、雑菌が繁殖しやすく不衛生
- 頭皮から生乾きなどによる悪臭が発生する
キューティクルとは、毛髪の表面を覆っている部分で、うろこ状(根元から毛先に向い)の形をしている。キューティクルは、外部の刺激から毛髪内部を守り、髪の毛の内部組織を守ったり、髪にツヤを与えている。「髪が濡れている時間=キューティクルが開いている時間」であり、その間はキューティクルが弱く傷つきやすい状態になっている
タオル巻きや自然乾燥は避ける
つまり、長時間濡れたままの状態だと、髪の傷みや抜け毛といったヘアトラブルを引き起こす可能性があります。したがって、長時間に及ぶ自然乾燥やタオル巻きによる乾燥は、ヘアトラブルに繋がるのでオススメしません。
また、特にくせ毛・縮毛・乾燥毛の人は、すぐに乾きやすくクセがつきやすいので、自然乾燥やタオル巻きは極力控えましょう。
タオルドライ後は、なるべく早くドライヤーで髪を乾かしましょう。そうすることで、髪の痛みや抜け毛の予防、クセの矯正、艶のUP効果が期待できます。
頭を濡らした後は、タオルドライやドライヤーで髪の毛や頭皮の水分をしっかりと取ってあげることで抜け毛やパサつきを予防することができます。
髪の毛を乾かす時間を短縮する効果
タオルドライは、髪の毛を乾かす時間を短縮できるというメリットもあります。
メンズなど短髪の人はともかく、女性で長い髪の人の場合、ドライヤーだけで髪の毛を乾かそうとするとどうしても時間がかかってしまいます。
そこで、ある程度タオルドライで水分を拭き取ることでドライヤーの時間を短縮します。
タオルドライの正しい方法
それでは、タオルドライの正しい方法やコツについて説明していきましょう。シャンプー・トリートメントを終え、髪の毛をキレイにすすぎ終えたと仮定し、そこから説明していきます。
タオルドライ前の水分の取り方
水がドボドボ滴り落ちている状態で、タオルドライをしても良いのですが、それではタオルを何枚も消費してしまい洗濯が大変です。なので、タオルドライをする前にある程度水分を落としておきましょう。
皆さんお分りだとは思いますが、髪が濡れている状態はダメージを受けやすい状態となっています。この状態で、髪の毛を強く絞ったり握ったりすると、摩擦が生じ傷んでしまいます。したがって、決してギュッと雑巾を絞るみたいに髪の毛の水分を切ることはNGです。
タオルドライ前の水分の取り方のコツは、軽く両手で挟みキューティクルの向きに合わせて根元から毛先へと優しく水分を取ってあげましょう。
タオルドライのコツは”優しく”
いよいよタオルドライの出番です。いきなり全体をワシャワシャと拭き取るのでは無く、次の順番を守って拭き取ると、乾かしムラが少なく、ドライヤーもしやすくなります。
- 頭皮・根元
- 中間から毛先
タオルドライをどのくらいしたらいいのかという疑問をお持ちの方も大勢いらっしゃると思います。タオルドライの目安は、くしを通しても水がしたたり落ちないくらいがポイントです。
頭皮のタオルドライの方法
まず、頭皮と髪の根元をタオルドライしていきます。頭皮を優しくポンポンと押さえるように水分を取っていきます。この時、タオルで激しく擦って拭くと頭皮がキズつき傷み、抜け毛の原因となりますので注意しましょう。メンズや抜け毛が気になる女性は特に気をつけましょう。
中間から毛先のタオルドライの方法
次に、髪の毛の中間から毛先をタオルドライしていきます。髪の毛の中間から毛先は、両手を使い優しくタオルで挟むように水分を取っていきます。タオルで水分を吸わすイメージでOKです。
この時もゴシゴシと拭いてしまうと髪の毛が傷んでしまうのでNGです。
どれくらい?タオルドライで乾かす目安
「タオルドライでどのくらい乾かし、ドライヤーに切り替えたら良いのか」その目安を知りたいという方も多いと思います。
タオルドライで乾かす目安としては、クシを通しても水がしたたり落ちないくらいまでです。
ドボドボすぎるとドライヤーで乾かすのが大変になりますし、あまりにも乾かしすぎると摩擦ですれダメージの原因になったり、ドライヤーを使ってのヘアスタイリングがしにくくなる為です。
最後にドライヤーで仕上げ
ここまでできたらドライヤーで乾かしていきましょう。
タオルドライとドライヤーの間に、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を付けてあげるとヘアダメージが抑えられるので、パーマやカラーをして髪の毛が傷んでいる人にはオススメしています。