ヘアトリートメントの基本【美容師監修】

ヘアトリートメント

ヘアトリートメントの正しい使い方をご存知ですか。

「えっ!正しい使い方ってあるの?適当に使っている」という方がほとんどだと思います。

しかし、ヘアトリートメントには正しい使い方があります。トリートメントもタダではありません。せっかく髪をトリートメントするなら、効果的に使わないともったいないと思いませんか?そこで、現役美容師からみなさんに「ヘアトリートメントの正しい使い方」をご紹介していきたいと思います。自宅でも美容院にいるような感覚でヘアトリートメントできるので、女性だけでなくメンズも必見です。

ヘアトリートメントとは

ヘアトリートメントの使用効果

みなさんにヘアトリートメントの使い方をレクチャーする前に、そもそも「なぜ髪をトリートメントする必要があるのか」その意味や理由について説明しきます。

ヘアトリートメントとは、傷んだ毛髪を補強し、正常な状態に近づける事、また、それ以上痛まないように毛髪を保護する事を目的として行われる技術です。

上のような説明では、少し意味が分かりにくいと思うので、具体的に、ヘアトリートメントの目的や効果について分かりやすくご紹介します。

  • 傷んだ髪の毛に栄養を与え、正常な状態に近づける効果
  • 髪の毛をダメージから保護する効果
  • 髪をまとめやすくし、ヘアスタイリングをしやすくする効果
  • シャンプーによって、マイナスの電気を帯びた髪の毛を中和し、プラスに帯電させることで弱酸性に戻す作用。この作用により静電気を防ぎ、毛髪の手触りやクシ通りをよくする効果

以上からも分かるように、トリートメントをする事は髪の毛に栄養を与えダメージを補修するだけでなく、静電気を防いだり、スタイリングをしやすくする目的や効果も担っているのです。

ヘアトリートメント、リンス、コンディショナー等の使い分け

ヘアトリートメントと似たような製品としてリンス、コンディショナーがあります。確かに、これらの製品は同じような効果があり類似点は多いです。

ただし、それぞれに特徴があるので使用目的によって使い分けしましょう。

  主目的
リンス 毛髪に柔軟性と光沢を与えるもの
コンディショナー リンスに、高い保湿力などを加えたもの
トリートメント ダメージを受けた毛髪を補修するもの

また、ヘアトリートメント剤も多くの種類があり、内含成分の違いなどにより使用目的が異なってくるので、求める効果と照らし合わせて選びましょう。

ただし、髪の毛は一度ダメージを受けると、トリートメントを使っても完全に元の状態に復活させることは出来ません。あくまでもトリートメントは、必要な栄養素を補い補修するアイテムだと思ってください。

リンスとコンディショナーをもっと詳しく

ヘアトリートメントの正しい使い方

お待たせいたしました。

それでは、正しいヘアトリートメントの使い方を解説していきます。是非、美容師が使うテクニックを自宅で実践して頂ければと思います。

シャンプー後のタイミングで行う

シャンプー後

まずは、「どのタイミングでヘアトリートメントを使うべきか」お伝えします。

ヘアトリートメントを使うタイミングは、シャンプー直後がベストです。なぜなら、シャンプー後の状態が、最もトリートメントの浸透率が高い状態であり効果的だからです。

  • 毛髪についた余分な汚れや油分を、シャンプーを使い洗い落すことでトリートメントが浸透しやすい。
  • 毛髪が濡れた状態はキューティクルが開く為、トリートメントが髪の毛内部の奥深くまで浸透しやすい。

当然のことですが、シャンプー剤が頭皮や毛髪に残らないよう、十分に泡を綺麗にすすいでからトリートメントを付けるよう注意しましょう。しっかりとシャンプー剤をすすぐ事で、トリートメントの浸透率が上がります。

正しいシャンプーのやり方

ヘアトリートメント時のベストな水分量

次に、ヘアトリートメント時のベストな水分量を確認しましょう。

ヘアトリートメント時のベストな水分量は、優しく両手で髪の毛を挟んであげて、水が滴り落ちないくらいの量が良いでしょう。

この時に、水分量を出来るだけ取ろうと、雑巾絞りみたいに絞ると髪の毛のキューティクルが傷つき、逆にヘアダメージの原因となるので絶対に止めて下さい。

正しい使用量を守ろう

ヘアトリートメントボトル

ヘアトリートメントは、「パンテーン(P&G)」や「ダメージリペア(LAX-ラックス)」、「インフェノム(ミルボン)」など色々なメーカーから多くの商品が販売されています。

メーカーや製品が違えば、トリートメントに含まれる成分や原材料が違うのは当然です。その為、ヘアトリートメントの使用量は、メーカーの製品によって異なるので、一概に「どれくらいの量を使えば良いのか明確な基準」をお伝えすることはできません。

しかし、美容師の立場から、一般的にどのくらいの使用量が良いのかをお伝えすることはできます。

一般的にヘアトリートメントの使用量の目安は、髪の長さによって変わってきます。

  • 鎖骨までの長さ(ショート~ミディアム)の方は、500円玉×1枚が目安の使用量
  • 鎖骨より下(ミディアム~ロング)の方は、500円玉×2枚が目安の使用量

もし、実際のヘアトリートメントの使用量が、この目安よりも多くても効果にあまり違いがありません。逆に、洗い流しの手間が増え水道代が増えたり、洗い残しによるヘアダメージの原因となるので、適度な量を使うよう心がけましょう。

ヘアトリートメントの付け方

ヘアトリートメントは、次の順番で付けて下さい。

  1. ヘアトリートメント(髪の長さに合わせた量)をボトルから出し手のひらに取る。
  2. ①を両手を使い満遍なく手のひらに伸ばす。
  3. トリートメントを髪の毛の中間から毛先にかけ塗る。もし毛髪が長く2プッシュ分使う場合は、2回に分けるとムラになりにくいトリートメントを頭皮や髪の根元に付けると、毛穴が詰まり抜け毛や頭皮トラブルになるので、出来るだけ避けましょう。)
  4. 手ぐしを通し包み込むように、軽くトリートメントを揉み込み、ムラなく浸透させる。強く握ったり、絞ったりするのはNGです。髪の毛は繊細的で、濡れている時はダメージを受けやすいので優しく扱いましょう。)
  5. 最後の仕上げに、トリートメントを粗めのクシで馴染ませます。目が細かいクシを使うと、せっかく塗ったトリートメントが取れてしまいます。また、濡れている髪の毛を引っ張るとヘアダメージを招く可能性があるので注意が必要です。)

3~5分ほど時間をおき髪に馴染ませ浸透させる

ヘアトリートメントを塗ってすぐ洗い流すと、その効果は減少してしまいます。

したがって、ヘアトリートメントを塗布後すぐに洗い流すのではなく、ある程度の時間を置いて、髪の毛に浸透させ馴染ませることが大切です。

各メーカーによって、ヘアトリートメントの置き時間は異なりますが、おおよその目安となる時間はあります。商品によっては説明書に置き時間が記載されていないこともあるので、参考にしてみて下さい。

ヘアトリートメントを浸透させるための置き時間は、トリートメントを塗り終えてから、おおよそ3分~5分くらいを目安に考えていただければ良いでしょう。

ヘアトリートメントはしっかりすすぐ

すすぎ

3~5分ほど馴染ませた後に、ヘアトリートメントを洗い流していきます。

「どれくらいを目安に洗い流せば良いの?」「トリートメントは洗い流した方がいいの?」「洗い流さない方が良いって聞いたことがある・・・」など、人それぞれ色々な疑問をお持ちでしょう。

まず、基本的にヘアトリートメントはしっかりと洗い流して下さい。ヘアトリートメントをすすぐ時の目安としては、ヌルつきが無くなりスルんとした肌触りになるまでしっかりと洗い流しましょう。

「せっかく付けたトリートメントだからなるべく残しておく方が良い」とお考えの方もいることでしょう。

しかし、この時点でトリートメントは髪の毛に十分浸透しているのでしっかりと洗い流して構いません。逆に、すすぎが足りず、頭皮や髪の毛に残ったままだと、べたつきや悪臭、炎症などヘアトラブルの原因となります。

ヘアトリートメントは、綺麗にすすいで下さいと言いました。しかし、洗い流さないトリートメントというものも存在するのでその役割や通常のトリートメントとの違いについて下のリンクでチェックして下さい。

洗い流さないトリートメントの基本

ヘアトリートメントの使用頻度

ヘアトリートメントの使用頻度は、一人一人の髪の状態に応じて違います。

基本的にヘアトリートメントは毎日使用しても大きな問題はありません(ただし、綺麗にすすぎましょう)。どちらかというと、家庭用のトリートメントは何日も効果が持続するものではないので、毎日でもトリートメントをすることをオススメします。

カラーやパーマなどで毛髪が酷くダメージを受けている場合は、毎日でもトリートメントして補修してあげる方が良いでしょう。

また、カラーやパーマなどをしていない人でも、紫外線やドライヤーの熱などにより知らず識らず髪の毛にダメージが蓄積されているので、週に1~3回程度はトリートメントすることをオススメします。