【フケの原因・予防対策法】かゆみ乾燥を克服し健やかな頭皮

フケの原因と対策

頭皮フケの原因・対策法を学び、健やか頭皮を目指しましょう。

みなさんフケで悩んだことはありますか?春夏秋冬とわず、男女関係なくフケに悩む人はいらっしゃると思います。特に、小学生中学生高校生などの思春期の時期に、人知れず悩む人も多いと思います。

かゆみやストレスで頭を搔くと、洋服の襟にフケが…
朝起きると枕の上に大量のフケが不潔…

「何かの病気?」と心配する人も多いでしょう。そこで美容師がフケの原因や予防対策法について解説してきます。困った末にシャンプーの購入、皮膚科への受診を検討している方におすすめの記事です。

「フケ」とは頭皮の角質が剥がれた頭垢

フケとは、頭皮の角質が剥がれ落ちたあかの事です。私たちの肌は、新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。 しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れることで発生します。

通常、健康な頭皮では古くなった小さなサイズの細胞がゆっくりと徐々に剥がれ落ち、新しい細胞に生まれ変わります。しかし、何らかの原因で新陳代謝が乱れると、未熟な細胞がゴッソリと大きなサイズで剥がれ落ちます。実はこれが「フケ」の正体。

健康な人でもフケは現れますが、量や大きさが異常な場合は注意。フケ症の可能性があります。

「乾燥タイプ、脂性タイプ」フケの種類別に見る原因

フケは「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類に分かれます。各々の特徴や原因を確認していきましょう。

乾燥タイプ

乾燥タイプのフケは、頭皮が乾燥した状態で起こるタイプ。乾燥した地肌は、健やかな頭皮に必要な潤いが失われた状態。健やかな頭皮は、一定の水分量が必要不可欠。乾いた地肌は傷つきやすく、フケが出やすい状態となっています。
特徴としては、パラパラと乾燥したフケです。

  • パサパサ乾燥したフケ。
  • 乾燥肌の人に多い。
  • 秋や冬など乾燥した季節に起こりやすい。

脂性タイプ

脂性タイプのフケは、過剰な皮脂分泌により起こるタイプ。過剰に皮脂が分泌され、これを栄養にしている常在菌(マラセチア)の異常繁殖を招きます。常在菌の活動が活発になると、脂肪酸が大量に排出され地肌トラブルの原因となります(脂漏性皮膚炎など)。その結果、頭皮が刺激を受け新陳代謝が乱れ、フケが発生しやすくなります。

  • べとべとベタついたフケ。
  • 脂性肌の多い人に多い。
  • 春や夏など暑い季節に起こりやすい。

他にも、美容室でのカラーリングやパーマ液での薬剤の化学的刺激が原因になる事もあります。

夏・冬?小中学生?女性男性?フケの出やすさ

小学生男性女性冬秋夏フケとの関係

フケの出やすさは年齢、季節、男女の差でも変化します。例えば、次のような時期環境においてフケが出やすくなる傾向があります。

  • 「小学生~中高生」は新陳代謝が活発な思春期の時期
  • 空気がカラカラの「秋冬」は乾燥フケ
  • 気温が高く汗や皮脂が増える「春夏」は脂性フケ
  • 男性は皮脂分泌量が多く脂性フケになりやすい

フケの治し方・予防対策法

フケシャンプー

健やかな頭皮を育むことで、フケを予防対策することが可能。その為には、地肌の新陳代謝の乱れを正すことが大切。そこで美容師がフケの治し方・予防対策法をおすすめしていきます。

肌質に合ったシャンプーを選ぶ

自分の肌質に合うシャンプーを使用することでフケ対策。

例えば、乾性肌の方は、洗浄力が弱めのシャンプー(アミノ酸系シャンプーなど)がおすすめ。洗浄力が強すぎると、肌の保湿に必要な皮脂まで洗浄してしまい乾燥を進めフケかゆみの原因となってしまいます。

一方、脂性肌の方は、ある程度の洗浄力があるシャンプーがおすすめ。シャンプーの洗浄力で、毛穴に詰まった余分な皮脂・汚れをキレイに落とすことで、常在菌の過剰な繁殖を防ぐことができます。

洗髪不足、シャンプー剤のすすぎ不足

正しいシャンプーの仕方を学ぶことも大切。洗い残し、濯ぎ残しがあると頭皮に皮脂汚れが溜まり、フケ、かゆみ、抜け毛の原因となります。また、爪を立てゴシゴシ洗いすぎるのも禁物。頭皮が傷つき、炎症することでかゆみや頭皮荒れの原因となります。
実は、脂性肌だからと言って強めのシャンプーで何度も髪を洗うのもおすすめしません。頭皮を健康に保つ為に必要な皮脂まで洗浄しすぎると、肌が失った油分を補おうとさらに過剰に皮脂を分泌する可能性があります。

正しいシャンプー方法を実施

ぬるま湯でしっかり汚れを落とす⇨シャンプー剤を手のひらでしっかり混ぜる⇨指の腹で優しくマッサージするように洗う⇨シャンプーが残らないようにしっかり洗い流す。

正しいシャンプー方法

食生活を改善する

食生活は非常に大きな影響を与えます。
脂っこいものや糖分の多いものを食べればその分皮脂は増えます。また飲みすぎも良くないです。食事のバランスを考えてタンパク質など、髪や頭皮の健康に必要不可欠な栄養素を積極的に取り入れる事も大切です。

《食と薄毛の関係》健康的な髪の毛を育む3大栄養素+髪に良い食べ物

睡眠を十分とる

午後10時から午前2時はお肌のゴールデンタイムと呼ばれるほど新陳代謝を促してくれる時間なのでその時間をしっかり睡眠をとることは大切です。

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皮膚科に受診する

色々な方法を試しても、フケかゆみが治らない場合は、一度皮膚科に受診してもらうことが良いと思います。処方された薬で改善される場合もあるので一度受診されることも頭に入れておくことも大切です。

また美容師さんにどのようなシャンプーが合うのかも聞くと良いでしょう。