「ボタニカル(Botanical)」とは?柄やシャンプーに使われるボタニカルの意味&オーガニックとの違い
今話題の「ボタニカル(Botanical)」という言葉。きっと、あなたの身の回りにも「ボタニカル」と名前の付いたモノやコトで溢れているはず!例えば…
- 美容コスメ
- ボディーソープ、シャンプー、トリートメント、ヘアオイル、パック、ネイル、化粧水など
- アート
- 壁画、キャンドルなど
- ファッション
- 柄、シャツ、ワンピース、水着、洋服など。
さらに、近年人気のオーガニックブームの高まりからも、より多くのシーンでボタニカルという言葉を見かける機会が増えることでしょう…。
ところで、あなたは「ボタニカル」という言葉の意味を知っていますか?もしも間違った使い方をしていると、恥をかいてしまうかもしれませんよ!
私が愛用しているシャンプーや化粧水にもボタニカルって書いてるわ。一体どういう意味なの?
もし「ボタニカルとはどんな意味?何語?」「ボタニカルとオーガニックの違いは?」と疑問を感じた方は、このまま読み進めて下さい。
ボタニカルとは
なぜか「ボタニカル」という言葉の響きは、自然で体に優しそうなイメージはありませんか?本当はどのような意味なのでしょうか。
「ボタニカル」の意味・用法
「ボタニカル(英語:Botanical)」とは、「植物の」,「植物性の」,「植物由来の」,「植物から採った」という意味の言葉。
一般的には「ボタニカル+〇〇」という風に、何かの名前と合わせて使われます。例えば…
- ボタニカル柄
- ボタニカルシャンプー
- ボタニカルキャンドル
「ボタニカル+〇〇」とは、植物の花や葉が成分・モチーフとした柄やヘアアイテム
つまり、「ボタニカル+〇〇」とは、「植物性の成分」を配合したシャンプーやトリートメント、キャンドル。さらには「植物の花や葉っぱ、茎」などの柄をモチーフとしたシャツや水着、インテリア、アート、ネイルのことです。
ボタニカル柄でリゾート感を演出
ボタニカル柄とは、植物の花や葉っぱをモチーフとした柄のこと。よくシャツやワンピース、水着などのファッションアイテムにプリントされているのを見かけますね。
最近のトレンドとしては、花柄100%という感じではなく、一緒に葉や茎、ツルをあつらったボタニカル・プリントが人気。花の鮮やかさと、葉や茎の落ち着いた色合いが、ナチュラルで大人っぽく上品な印象・雰囲気を与えます。
ハワイやグアムなどのリゾート地にもオススメの柄です。ボディーソープやシャンプー、トリートメント、化粧水など美容コスメの分野でもボタニカルは人気
オーガニックブームの最中、ボディーソープやシャンプー、トリートメント、化粧水など美容コスメの分野でもボタニカルは人気。自然由来の成分は頭皮や肌への負担が少なく、安心安全に使えると評判です。
ただ1つ注意しておいて欲しいことがあります。
現状、「ボタニカル〇〇」と名前を付けて販売できる製品には、明確な基準はないこと。つまり、自然由来の成分が「1%のシャンプー」も「100%のシャンプー」もボタニカルシャンプーと名前を付けて販売することが可能な状況なのです。
したがって、もし自然由来の成分にこだわっているなら、パッケージ裏面の配合成分や成分割合をチェックすることが大切です。
ボタニカルとオーガニックとの違い
オーガニックは、ボタニカルと響きが似ていて混合されがちの言葉。そこで両者の違いを整理しておきましょう。
オーガニック認証には国による明確な審査がある
オーガニックとは「有機」や「有機栽培」という意味の言葉。化学農薬や化学肥料など化学的なものを使わず、限りなく自然の材料で土作り・栽培・飼育する農業・畜産方法のことです。
したがって、オーガニックが農薬や化学肥料を使わず有機栽培された植物を指すのに対し、ボタニカルは植物が本来持っている力を利用するという意味合いが強いです。さらに詳しく知りたい人は下のリンクを参考にして下さい。
オーガニックは、ボタニカルと違い国により明確な基準が設けられています日本では「有機JAS(JONA)」、アメリカでは「USDA ORGANIC(USDA)」、ヨーロッパでは「ECOCERT」などがオーガニック認証にあたります。美容コスメに対しては、ボタニカルもオーガニックも明確な基準がない
ただし、オーガニック基準が決められているのは「有機農産物」「有機加工食品」「有機畜産物」「有機飼料」の4種類。シャンプーやトリートメント、化粧水などの美容コスメについては明確な基準がなく曖昧。現状、ボタニカル同様にメーカーの任意で製品のパッケージに「オーガニック」という言葉を使うことが可能。
したがって、日本では、美容コスメに対する「ボタニカル」「オーガニック」ともに定義・基準は曖昧です。ボタニカルとオーガニックが混合して使われている場合が多いのもこれが理由です。