【縮毛矯正&ストレートパーマ】失敗しないための世界一受けたいストパー講座♡

縮毛矯正,ストレートパーマ

誰もが憧れるふわっと風になびくサラサラ・ストレートヘア。

クセ毛に悩む女性・男性はその強い思いを心に秘め、ドライヤーやワックスを使い毎日試行錯誤…。
そんな中”縮毛矯正”と”ストレートパーマ”は真っ直ぐな髪に導いてくれる強い味方!ヘアアイロンのように、髪が濡れても元の状態に戻る心配もないので、毎朝のスタイリングも楽チン楽チン♪

梅雨時など、湿気でうねりが酷くなる季節に人気の定番サロンメニュー
しかし、美容室を訪れる人の中に”縮毛矯正”と”ストレートパーマ”の違いを理解せずに、オーダーしている人がなんと多いことでしょう。もし、この2つの特徴・違いを理解せずに施術を受けると思わぬ失敗を招く恐れが…

ものすごい天パのメンズ友達から「直毛になりたいよ~」って相談されて…わたし「縮毛矯正かストレートパーマはどう?」って提案したの。そしたら「どっちがおすすめ?」て返されて…誰か違いを教えて~。

たしかに、この2つはどちらにも髪を真っ直ぐに整える効果がある兄弟のような関係。しかし、効果や持ちに大きな差があるのも事実。失敗を避けるためにも、”縮毛矯正”と”ストレートパーマ”の違いを学ぶことは大変重要。

藤岡尚希

ということで今回は”縮毛矯正”と”ストレートパーマ”の違いについて説明していきます。さらに、ヘアカラーやブリーチとの相性など気になる疑問も一緒に解決していきましょう。

ストレートパーマとは

ストレートパーマとは、「パーマ剤」の力を利用した施術(コールド・パーマの1種)。

ストレートパーマとは

パーマ剤は、髪にウェーブのクセを付けるために使用されます。これを利用して、逆に真っ直ぐなクセを付けしようと考えられたのがストレートパーマ。

ストレートパーマをかけることで、真っ直ぐな髪に近づけることが可能です。しかし、パーマ剤の力だけだと、縮毛や強いクセ毛にはあまり効果が得られません。途中でコーミングをプラスすることで、縮毛矯正効果は高まりますが、強いクセ毛を直毛レベルにまで持っていくのは極めて困難。

藤岡尚希

ストレートパーマは、パーマ液の1剤で切断した毛髪のシスチン結合を、2剤で酸化させ固定しクセ付けします。

したがってストレートパーマは、癖毛を直毛にするというよりは、人工的にかけたパーマのウェーブを取ったり、ボリュームダウンを主な目的として利用されています。

主なストレートパーマの目的

  • 人工的にかけたパーマのウェーブを除去
  • ボリュームダウン
  • いらないウネリを伸ばす

おすすめの髪質

  • 人工的なパーマ
  • 緩い天然パーマ
  • 毛量が多くボリュームが多い人

縮毛矯正とは

縮毛矯正とは、「パーマ剤」と「熱」の力を利用した施術(ホット・パーマの1種)。

縮毛矯正とは

縮毛矯正は、ストレートパーマと同じ「パーマ剤」に、”ストレートアイロン”の「熱」の力をプラス。パーマ剤のシスチン結合の操作に加え、熱で毛髪の主成分であるタンパク質を変性させ真っ直ぐな型を定着させます。

ストレートパーマの縮毛矯正効果や持ちを、さらにパワーアップ↑させたのが縮毛矯正になります。

藤岡尚希

縮毛矯正は、パーマ液の1剤で切断した毛髪のシスチン結合を、ストレートアイロンで毛髪にワザと熱変性を起こし真っ直ぐに整え、2剤で固定しクセ付けします。

したがって、縮毛矯正は、強いクセ毛をストレートに近づけることを主な目的として利用します。ストレートパーマでは、直毛レベルに持ってくることが困難な縮毛や強いクセ毛にも対応可能。

主な縮毛矯正の目的

  • 生まれつきの強い天然パーマや縮毛のクセ直し

おすすめの髪質

  • 縮毛
  • 強い天然パーマ

縮毛矯正とストレートパーマの違い

この2つの施術はともに略して「ストパー」と呼ばれる兄弟です。しかし、施術内容や効果、持ちなどに大きな違いがあります。さらに両者の違いを深掘りしていきましょう。

施術内容

ストレートパーマやり方,方法

施術内容の違いは、ヘアアイロンでを加えるかどうかの違いです。

①どちらもパーマ液に関しては、チオグリコール酸(他はシステイン等)を1剤として使い、毛髪内部のシスチン結合を切断します。そして、1剤を塗布後1度洗い流してから、ドライヤーでブローして乾かします。

ここまでは2つとも同じ工程ですが、②のタイミングで違いが現れます。

縮毛矯正の場合は、このタイミングで「ヘアアイロン」を使い髪にを加え、縮毛やくせ毛の歪んだ結合を変性させ真っ直ぐに整えます。ストレートパーマの場合は、熱を加えずコーミングを使い真っ直ぐに整えます。

③その後は、縮毛矯正もストレートアイロンも同じく2剤で酸化させ固定させ完成です。

縮毛矯正効果

縮毛矯正効果と持ちについては、ストレートパーマ<縮毛矯正となります。

ストレートパーマは、通常のパーマ(コールドパーマ)と同じ原理なので、1剤で一度切断した髪のシスチン結合が、2剤でまた同じような形状に結合してしまいます。アイロン操作がないので、元の形状のまま2剤で酸化するためあまりクセは伸びません。

縮毛矯正は、1剤の塗布後、加熱処理を加え強制的に髪を真っ直ぐ整えた状態で、2剤で固定するので、縮毛矯正効果や持ちストレートパーマと比較すると優れています。

持ち時間

持ち時間,頻度

”縮毛矯正”・”ストレートパーマ”どちらもしっかりパーマがかかっていた場合、毛先を切るか、根元が伸びてこない限りくせ毛が目立つ心配は少ないでしょう。

縮毛矯正の持ちは、おおよそクセの強い場合で、約3ヶ月を目安に再訪される方が多く、クセが弱い場合は、半年に1回程度持つ方もいらっしゃいます。なお、ストレートパーマは、地毛のクセを取る目的ではあまり利用しないので、定期的にかけるお客様は滅多にいません。

ダメージレベル(髪の痛み)

最近のストパーに使う薬剤は進化していて、ヘアダメージは軽減してきています。

しかし、ストレートパーマ・縮毛矯正ともに、あらゆるサロンメニューの中でもダメージレベルは最恐クラス!ヘアカラーやブリーチよりも髪を傷める危険性が高い要注意メニューです。ストパーの頻度やダウンタイム等に細心の注意を配る必要があります。

特に、縮毛矯正は、パーマ剤にプラスしてタンパク質の熱変性も加わるので、あらゆるサロンメニューの中でも最高レベルの難易度で失敗するとダメージは甚大です。実際の施術はもちろん、毛髪診断など美容師の力量が試される高等テクニックの1つ。

値段

値段,お金,価格

価格については、ストレートパーマの方が縮毛矯正よりもたいてい安い値段設定(各美容室によって誤差アリ)。やはり縮毛矯正は、ストレートパーマの処理に熱を加える工程がプラスされる分、価格が高めに設定されています。

どちらの技術も広く一般的になったので、昔に比べれば安い価格で受けることができます。ただし、それに伴い美容師の技術力の差も気になります。ストパーは高い技術力を必要とする施術であり、美容師の技術力によって仕上がりや、ダメージレベルに違いが生じます。あまりに安すぎるサロンはおすすめしません。

藤岡尚希

「生まれつきの縮毛や天然パーマ、強いくせ毛をストレートにしたい」という方には縮毛矯正。「人工的なパーマによるウネリ、いらないウネリを抑えボリュームダウンしたい」という方にはストレートパーマがおすすめ。

ストパー(縮毛矯正・ストレートパーマ)×他メニュー(ヘアカラー・パーマ)の相性

ストパー(縮毛矯正・ストレートパーマ)と他のメニュー(ヘアカラーやパーマ)との組み合わせについてよく質問を受けるのでまとめてみました。

ヘアカラー×ストパー(縮毛矯正・ストレートパーマ)

Q ヘアカラーと縮毛矯正・ストレートパーマは同時施術OK?時間は空けるべき?

藤岡尚希

A ヘアダメージや仕上がりを考慮して、ヘアカラーとストパーは時間を空けること。

ヘアカラーと同時期に、縮毛矯正またはストレートパーマを行うことは禁物。毛髪を著しく傷める危険性アリます。また、パーマのかかりが悪くなったり、ヘアカラーが上手く発色しない、色落ちなどデメリットが沢山!したがって、ヘアカラーとパーマは最低でも1週間以上時間を空けることが望ましいです。

Q ヘアカラーと縮毛矯正・ストレートパーマはどちらが先か後か迷います。どちらが良いでしょうか?

藤岡尚希

A ヘアカラーの色み・明度を重視するなら、縮毛矯正・ストレートパーマは先に。

縮毛矯正・ストレートパーマによるヘアカラーの退色は不可避。また、どちらを先にしても、ダメージレベルには大差はありません。したがって、ヘアカラーの明度や色みを重視したい場合は、ストパーを先に、ヘアカラーを後に行うことをおすすめします。

パーマ×ストパー(縮毛矯正・ストレートパーマ)

Q 根元はストパーで直毛に、毛先はパーマで遊ばせることは可能?

藤岡尚希

A パーマとの相性はデジタルパーマが最適です。

縮毛矯正においてストレートアイロン時にワインディングも同時に行え、2剤処理も並行して行えます。根元~中間までストレートにする。毛先だけふんわりカールをつけたり、クセを残すいったような施術が可能です。

ストパーの失敗は致命的!信頼のおける美容師に任せるのが1番おすすめ

髪に優しいストレートパーマ・縮毛矯正でスタイルチェンジ。ストパーは難易度が高い施術であり、失敗はデザイン面・ダメージ面から考えてもNG。市販のストパー剤で自分で仕上げるのは控えましょう。信頼のできるプロに任せることをおすすめします。

ストパーは2つの面(デザイン・ダメージ)に注意が必要な高等テクニック

ストパーによるクセの伸ばし過ぎは、デザイン面からもダメージ面からも失敗レベル×。

縮毛矯正が丸わかりのピンピン感、根元や毛先の変な折り目があるシルエットは違和感がありNG。また、ヘアアイロンを当てすぎている恐れがあるのでヘアダメージも深刻。

根元からふんわりとした丸いシルエットに仕上げることが大切です。真っ直ぐ過ぎない柔らかさと動きのある自然なシルエットがストパーの理想形。

自宅でストレートパーマ・縮毛矯正は極力控えよう

自ら自宅でストレートパーマ・縮毛矯正を試みるのはおすすめしません。

確かに、ストパーは髪が伸びてきた部分を矯正することは不可能。また、美容室のメニューの中でも値段は高価格。その為、ストパーに使う薬剤をドラッグストアーで安く市販購入して、自宅で縮毛矯正をする人もいらっしゃいます。

しかし、ストパーは技術自体のレベルも高く、さらに毛髪への影響もトップレベルに大きい施術。したがって、技術力や的確な知識によってスタイルの幅や仕上がりのクオリティを左右するメニュー。その人に合う薬剤選択・調合、前処理、薬剤の塗布、トリートメント、アイロンの温度などプロでも難しい技術のオンパレード。特に、縮毛矯正のアイロン操作は、ベテランの美容師でも神経を使う高等テクニックです。したがって、ストパーは信頼のおけるプロに任せるのが1番でしょう。

全てストパーに頼らず、立体感のあるヘアスタイルを提案・実現してくれる美容師を探そう

全てをストパーに頼らず、上手くクセ毛を活かした似合わせカットを提案してくれるのが本当のプロ。クセ毛は上手く活かせば強い武器。前髪だけにストパーをあててサイドやトップは生まれつきのクセを活かして、小顔効果を狙いつつ、ふんわり感を演出することも。

また、ストパーを継続してかける場合は、伸びてきた根元付近を上手くリタッチすることで、ダメージを抑えられます。

初めから、縮毛矯正しか選択肢が無いような返答をする美容師さんはあまり感心しません。部分ストパーで部分的に矯正しつつ、元のクセを活かし立体感のある自然なフォルムを手に入れましょう。