自然乾燥VSドライヤー|髪を乾かす方法として1番はどっち?くせ毛やロングの人は必見

自然乾燥かドライヤーどちらが髪に良い

みなさん「髪の乾かし方」をめぐって争いになったことはありませんか?

「自然乾燥とドライヤーどちらが髪を乾かす方法として1番なのか」という議題について、友達や家族を巻き込んで大論争を繰り広げたことがあると思います。

  • 私:「自然乾燥が一番!ドライヤーの熱は髪の毛に悪いからNG」
  • 友人A:「いやいや、ドライヤーが一番!自然乾燥は時間がかかって面倒」
  • 友人B:「自然乾燥もドライヤーも同じ。髪の毛が乾けばどちらでも良い」

日々、このように熾烈な議論が「自然乾燥派」と「ドライヤー派」の間で繰り広げられています。

そこで、この熾烈な言い争いに終止符を打つために、現役美容師が「自然乾燥かドライヤーどちらが髪を乾かす方法として、1番優れているのか」お答えしたいと思います。

「自然乾燥派」と「ドライヤー派」それぞれの意見

それぞれ自然乾燥派とドライヤー派では言い分があるようです。まず、両者の意見に耳を傾けてみましょう。

「自然乾燥派」の意見

自然乾燥

  • 何ごとも”自然”に限る!ドライヤーの熱は髪の毛に悪い。
  • TVを観たり、スマホをいじっていても自然に髪が乾くので効率的。電気代も節約できる。
  • 生乾きの状態で、ワックスやジェルをつけると艶感がUPする。パーマ感が出やすい。

「ドライヤー派」の意見

ドライヤーで乾かす派

  • ドライヤーで素早く乾かす方が、頭皮や髪の毛に良い!自然乾燥をしている間に雑菌が繁殖しそう。
  • 自然乾燥をすると、雨の日の洗濯物のような生乾きによる悪臭が気になった。
  • 半乾きで濡れた状態は、髪の毛がダメージを受けやすいと聞いたことがある。

最終決着!髪を乾かす方法として1番は・・・

あなたは「自然乾燥派」と「ドライヤー派」双方の意見を聞いてみてどう感じましたか?

両者の言い分はともに、筋が通っているように感じたのではないでしょうか。確かに、美容師の立場から見ても、両者の言い分には合理性があり正しいと感じます。

ですがそれを理解した上で、『自然乾燥VSドライヤー|髪を乾かす方法として1番はどっち?』なのかという論争に終止符を打ちたいと思います。美容師の立場から、髪を乾かす方法としてオススメする方法は・・・・・・

髪の毛を乾かす方法として1番はドライヤー!

ドライヤーで乾かすのが正解

ドライヤーを使って乾かす方法です。

「さっき、どっちの意見も正しいと言ったじゃないか!」という罵声が自然乾燥派から浴びせられている最中ですが、これにはしっかりとした理由があります。

坊主や短髪の男性は自然乾燥でも良い

自然乾燥派の人が言うように、ドライヤーの熱風は頭皮や髪の毛のキューティクルを傷つける原因となります。

確かに、自然乾燥は熱が加わらない分、頭皮や髪の毛に優しい乾かし方です。ただし、自然乾燥がおすすめできるのは、髪の毛が短い方に限られます。例えば、坊主や短髪ヘアをよくする男性などです。

自然乾燥よりドライヤーをおすすめする理由

なぜなら、自然乾燥は髪が長くなるほどデメリットが多くなり、その悪影響を受けやすくなってしまうからです。

したがって、髪が長い人が多い女性、ショートヘアでない男性は、ドライヤーで乾かすのが鉄則です。髪がある程度長い人達にとって、ドライヤーを使わない自然乾燥は髪と頭皮にデメリットばかりです。

それでは、実際に自然乾燥はどのような悪影響をヘアケアにもたらすのか説明していきます。

湿った状態は雑菌が繁殖しやすい環境

 

お風呂場のように湿気が多いところには、カビが生えやすいですよね。

これは頭皮や髪の毛にとっても同じです。

自然乾燥をしている間は、長時間髪や頭皮が湿った状態になります。この湿った状態は、頭皮や毛髪に雑菌が繁殖しやすい環境を作っているのと同じです。

雑菌が繁殖すると、かゆみや臭いなどの症状が現れ、頭皮環境は悪化し、健やかな美しい髪を育てることはできません。

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髪が濡れた状態はキューティクルが傷つきやすい状態

また、髪が濡れた半乾きの状態は、摩擦の影響を受けやすくなっています。

髪の毛の表層であるキューティクルは、水分や熱によって開く性質のあります。水分を含んだ状態のキューティクルは膨潤して開いた状態なので、ちょっとした刺激で簡単にめくれ剥がれてしまいます。

キューティクルは、髪の毛にサラサラとした艶を与えている部分なので、傷むとゴワゴワとした手触りになとなるとともに、艶感も失ってしまいます。

そして、一度ダメージを受けたキューティクルは、トリートメントやリンス・コンディショナーを使っても元どおりに戻すことはできないので要注意です。

特に、面倒だからと濡れたままの状態で眠ると、枕との摩擦で髪が傷み、切れ毛や毛先のパサつきを引き起こしてしまいます。さらには、寝癖などがつきやすく朝起きた時のセットが面倒になります。

シャンプー後はすぐにタオルドライとドライヤーで頭皮と髪をケア

髪が長くなればなるほど、水分を含んで湿り気を帯びている状態が長くなるので、雑菌の繁殖や頭皮の炎症、キューティクルのダメージの原因となります。さらに、こう言った問題が、フケや痒み、抜け毛、薄毛、枝毛を招くこともあります。したがって、FAGAの方やハゲが気になる方は、自然乾燥を極力控え、ドライヤーで髪の毛を乾かしてあげましょう。

しかし、自然乾燥派が言うように、ドライヤーの熱は頭皮や髪の毛を痛める原因にもなるので、正しいドライヤーの使い方について学ぶことが大切です。下の記事を参考に、正しいドライヤーの選び方や使い方、タオルドライの方法をマスターしましょう。

またシャンプー後、いきなりドライヤーを使うと髪の急速な乾燥を招きキューティクルが傷んでしまいます。なので、その前にタオルドライで水分を拭き取ってあげましょう。

確かに、男性の中でも坊主や短髪の方なら、自然乾燥でも数分で乾くのでドライヤーを使う必要がないでしょう。ただし、この時もタオルドライでしっかりと頭皮の水分を拭き取ってあげましょう。

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