薄毛や抜け毛対策!ヘアサイクル(毛周期)の期間や回数などを知り、乱れを改善しよう!

毛周期,ヘアサイクル

毛周期やヘアサイクルといった言葉を知っていますか?

皆さんご存知のように、人間の髪、ひげ、まつげ、脇毛は”生えては脱毛、また生えては脱毛・・・”というサイクルを繰り返しています。

実は、このサイクルつまり毛周期が、乱れてしまうと抜け毛や薄毛を引き起こす原因となってしまいます。逆に、この毛周期の乱れを改善することができれば、脱毛が少なくなるということです。

そこで、この記事で「毛周期やヘアサイクルとは何なのか?」「どうしたらヘアサイクルの乱れを改善することができるのか?」チェックして頂ければと思います。

是非、薄毛や脱毛症(AGAやFAGAなど)にお困りの方はご覧ください。

毛周期(ヘアサイクル)とは

毛周期とは、毛の生え変わるサイクル(=周期)のことで、ヘアサイクルとも呼ばれています。

より詳しく説明すると、「毛周期(ヘアサイクル)とは、新毛が生まれて表皮上に現れ、毛乳頭から毛母が離れて抜け落ちるまでの期間」のことです。

毛周期(ヘアサイクル)は”成長期”・”退行期”・”休止期”・”発生期”の4つに分かれる

毛周期,ヘアサイクル

実は、毛は絶えず成長を続けるものではありません。私たちの毛は「生長→停止→脱毛」を繰り返しているのです。そして、この「生長→停止→脱毛」に応じて、毛周期を「成長期・退行期・休止期」の3つに分けることができます。

  特徴 期間(毛髪全体に占める割合)
成長期 毛が生長を続ける時期。最初はうぶ毛程度の太さの毛が、完全な太さになり長くなっていきます。そして、髪の毛は1日に約0.3~0.4mm伸びます。成長期が長ければ長いほど、太く長い毛に成長する傾向があります。また、成長期の毛は抜けにくく、無理に抜けば痛く感じます。毛小皮にはツヤがあり、イキイキしています。 3~6年(85~90%)
退行期 毛の成長が止まり抜けるのを準備する時期。皮膚の下にあった毛根が退縮し、次第に上へと押し出されます。 1~1.5ヶ月(1%)
休止期

完全に成長が止まり、毛が頭皮にとどまっているだけで自然に抜け落ちるのを待つ時期。毛根の位置が浅くなり、その毛穴の奥では再び新たな毛を作る準備が進められています。休止期の毛では、シャンプーやブラッシングによって簡単に脱毛しやすくなります。また、毛小皮にツヤがなく、色素も少なくなっていきます。

毛乳頭が活動を始め、新しい毛髪の成長が開始します。そして、新たに成長を始めた髪に押し出されるようにして、古い毛が自然に抜け落ちる。

4~5ヶ月(10~15%)

一般的に、1本の髪の毛が生まれてから抜け落ちるまでの毛周期(ヘアサイクル)は、3~7年です。また、健康的な女性の場合ヘアサイクルは4~6年、男性の場合3~5年と言われています。

なお、頭髪の太さは、思春期から20歳前後まで太くなり、それ以降は30歳、40歳、50歳と年齢を重ねるにつれて細くなり、伸びるスピードも遅くなっていきます。また、季節によっても毛周期は変わってきます(成長期は春が長く、秋は短くなる)。

成長期と休止期の毛根

成長期の毛根は透明な物質で包まれていて、若干湿っぽさと粘着性があります。また、メラニン色素が多いので黒く見えます。休止期の毛根は、乾いていて粘着性が少ないです。また、メラニン色素が少ないので白色となっています。

健康な髪の1日の脱け毛の本数

1日の脱毛本数

通常、人間の髪の毛は約10~15万本生えていると言われています。

このうち、約10,000万本(全体の約10%)が毛周期で言うところの”休止期”の状態となっています。そして、この10,000万本の髪の毛が、3ヶ月の休止期の中で抜け落ちていくのです。つまり、1日計算にすると約50~100本の髪の毛が自然に脱毛している計算になります。

したがって、通常の毛周期(ヘアサイクル)において、1日に50~100本ほどの髪の毛が脱毛することは自然な出来事なのです。また、ある程度の年齢になって、髪の毛が細くなった、コシが弱くなった、ボリューム感が落ちたと感じるのも自然なことです。

部位別(髪の毛、脇毛、腕・足の毛、VIO)の毛周期

髪,脇毛,腕・足の毛,VIO,陰毛

ただし、同じ体毛(髪の毛、まつげ、ひげ、脇毛、陰毛など)でも、部位によってその毛周期は異なります。次に、髪の毛とそれ以外の体毛の毛周期(ヘアサイクル)の長さについて見ていきましょう。

部位 成長期の長さ 休止期の長さ
髪の毛 2~6年 3~4ヶ月
脇毛 3~5ヶ月 3~5ヶ月
腕・足の毛 3~5ヶ月 3~5ヶ月
VIO(陰毛・ビキニライン) 1~2年 1~1年半

最も脱毛しにくい部位(成長期が長い)は?

上の表からも分かるように、体毛の中でも、最も髪の毛の成長期が長くなっています。

中には、成長期が何十年も長期間続くものも少なくありません。一方で、ほとんどの体毛(まつげ、ひげ、脇毛など)の成長期は6ヶ月以下と短期間となっています。

最も脱毛後一番早く新毛が生えてくる部位(休止期が短い)は?

また、髪は他の体毛と比べて、成長期が長く休止期が短いのも特徴です。髪以外の毛は、成長期と同じまたはそれ以上の長い休止期を持っています。

ヘアサイクルを乱す3つのストレス

ヘアサイクルの乱れの原因

数ある体毛の中で、髪の毛のヘアサイクルが最も長いことは、お分かり頂けたでしょうか?この長さのおかげで、髪の毛は体毛の中でも一番フサフサしているのですね。

しかし、「なぜヘアサイクルは長いにもかかわらず、抜け毛や薄毛になってしまうのでしょうか?」

その原因は、ヘアサイクルの乱れにあります。

何らかの理由で、ヘアサイクルに乱れが生じることで、成長期が短くなったり、休止期が長い毛包の割合が増えたりすることで、薄毛や髪のハリコシの減退が生じてきます。

ヘアサイクルを乱す原因を、頭皮ストレスと呼び、性質別に3つに分類します。下のリンクで”薄毛や抜け毛、FAGAの原因”についてより詳しく説明しています。

科学的ストレス ヘアカラー剤やパーマ液などの薬剤付着によるもの。PHバランスの乱れ、毛穴のつまりや感想を引き起こすことがある。
物理的ストレス シャンプー時の摩擦や紫外線、ドライヤーやヘアアイロンの熱などによるストレス。間違ったコーミングやブラッシングのほか、就寝時の枕とのスレなど日常のあらゆるところに潜む。
身体的・精神的ストレス  血行不良やホルモンバランスの乱れ、汗・皮脂の過剰分泌、高熱、大量出血、栄養不足など、健康状態に起因し、毛根に栄養を送る元の部分の機能低下に関わるストレス。

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ヘアサイクルを回復させ脱毛を防ごう

ヘアサイクルを回復改善

したがって、脱毛を防ぐには3つのストレスを減らしヘアサイクルの乱れを改善し、毛周期を正常な状態に回復させる必要があります。その為には、髪一本一本を支える頭皮環境を健康な状態へと回復させる必要があります。

しかし、「ただ生活をしているだけ」で頭皮にはストレスがかかっています。その為、日常生活の様々な活動の中で、頭皮環境を乱す原因は避けられず、ストレスをゼロにすることはできません。ですが、そのストレスを最小限に抑えることは十分可能です。そのためには、毛周期を正常化させ元気な毛髪が生えるよう、毎日の食事や睡眠、運動などの習慣を見直すとともに、ヘアケアを徹底し3つのストレスを減らすことが大切です。

また、AGAやFAGAの治療でも、毛周期を長くすることが大切です。毛周期のうち成長期を伸ばすことができれば、毛の量は増えることになります。

3つのストレスを減らすとともに、育毛剤などを用いて毛周期を伸ばしましょう。