頭皮の臭いの原因とニオイケア9選(シャンプーなど)

頭皮の臭いの原因とニオイケア

みなさん頭皮の臭いって気になりますよね!

最近、男性だけでなく女性からも、頭皮の臭いについてよく相談されます。例えば・・

  • 自分の頭皮の臭いが気になります・・何が原因なのかなぁ?
  • 頭皮がくさいです。何か対策出来ないですか?
  • やっぱりシャンプーが悪いのかな・・ニオイを消すシャンプーってありますか?

そこで、現役美容師が『頭皮の臭いの原因と6つのニオイケア(シャンプー等)』と題し、みなさまのお悩みにお答えしていきます。

頭皮の臭いの原因

まずは、頭皮の臭いの正体に迫りましょう。頭皮の臭いを発生させている主な原因は、次の2つです。

  1. 頭皮から分泌された皮脂(あぶら)の酸化
  2. 異常繁殖したマラセチア(カビ)による脂肪酸の多量放出

①頭皮から分泌された皮脂(あぶら)の酸化

頭皮の臭いの原因

1つ目の原因は、頭皮から分泌された皮脂ひしの酸化です。

一体、皮脂の酸化とはどんな現象なのでしょうか?

例えるなら「封を開けた料理油が、時間が経つと酸化して臭ってくる」のと同じ原理と考えて下さい。頭皮から分泌された皮脂も、料理油と同じように空気中の酸素と結合し酸化します。さらには汗と混ざることでパワーアップし独特のツーンとしたニオイを放つのです。

その為、頭皮がギトギトと脂ぎって皮脂の分泌量が多い人の方が、臭いやすい傾向があります。

男性の方が頭皮が臭いやすい体質、しかし更年期になると女性でも・・

皮脂の分泌量は、女性と男性では異なるのをご存知ですか?皮脂の分泌には男性ホルモンが関係しています。その為、男性の方が女性よりも、皮脂の分泌が多い体質だと言われています。したがって、女性は男性より頭皮が臭いにくい体質と言えるでしょう。

しかし、女性でも40代になり更年期をむかえると、頭皮が臭いやすい体質へと変化します。これは、更年期に入ることで女性ホルモンの量が減少し、男性ホルモンが相対的に優位になる為です。その結果、女性でも皮脂の分泌が増えることで、若い頃にはなかったニオイいわゆる加齢臭が現れるのです。
男性ホルモンは、皮脂の分泌だけでなくAGAやFAGAなど薄毛やハゲとも深く関係しています。

FAGAとは!美容師が教える”女性男性型脱毛症”の原因や治療

②異常繁殖したマラセチア(カビ)による脂肪酸の多量放出

2つ目の原因は、異常繁殖したマラセチア(カビ)による脂肪酸の多量放出です。

マラセチアとは、頭皮を住みかに皮脂や汗、フケなどを栄養として生きている常在真菌(カビ)です。しかし、カビといっても、実はマラセチアは私たちの皮膚の健康を守るために欠かせない存在です。マラセチアは皮脂や汗、フケなどを栄養として脂肪酸を作り、保湿成分を生産したり、紫外線が皮膚を投下するのを抑える役割を担っています。また、雑菌、病原菌の侵入を抑制する働きもあります。

その為、過剰にならない限りはマラセチアは皮膚の健康を守るために必要なカビなのです。しかし、異常繁殖するとニオイの原因となる脂肪酸を大量に排出するため厄介な存在となるのです。

マラセチアは脂漏性皮膚炎という病気の発症にも深く関係しているカビです。

皮脂は邪魔者?臭いの原因だけど頭皮・髪の健康には必要

頭皮は皮脂が多く分泌される場所

頭皮は皮脂が多い場所

頭皮ってギトギトとしてませんか?

それもそのはずです。実は、頭皮の毛穴には皮脂を出す”皮脂腺(脂腺)”が非常に多く存在します。なんと、その数はTゾーン(鼻から額)の約2倍とも言われるくらいです。なので、皮脂の分泌量が多い頭皮はくさくなりやすいのは当然のことなのです。

では、シャンプーで皮脂を根こそぎ綺麗に洗い流し続ければ良いのでしょうか?

皮脂は頭皮・毛髪を保護する為に必要

それは少し違います。

なぜなら皮脂は、頭皮や毛髪を健康に保つためには必要なものだからです。皮脂が、頭皮と毛髪を薄い膜で覆うことで、次のような働きをします。

  • 皮膚と髪の毛に滑らかさと光沢を与える
  • 外部の刺激からバリアし保護する
  • 水分の蒸発を防ぎ潤いを与え保湿する
  • 皮脂に含まれる脂肪酸が、化膿菌や白癬菌を殺菌する

いかかですか、皮脂の必要性を感じてもらえたのではないでしょうか?

皮脂の落としすぎには注意!

シャンプーのしすぎが臭いの原因

確かに、皮脂はニオイの原因となる邪魔者ですが、頭皮や毛髪の健康を守るためには必要な存在なのです。したがって、シャンプーで皮脂を過剰に落としてしまうのは得策ではありません。それどころか、逆に頭皮の臭いが悪化してしまう可能性もあります。

  1. 頭皮の皮脂をシャンプーで綺麗さっぱり洗浄する。
  2. 頭皮は「シャンプーで失った油分を取り戻そう!」と皮脂分泌を過剰に活発化させる。
  3. ニオイの元となる皮脂が大量に分泌され、臭ってくる。
  4. より強力なシャンプーを使う。1日に何度もシャンプーする。

①⇄④の無限ループ、これはいわば『ニオイの負のスパイラル』です。

この『ニオイの負のスパイラル』に巻き込まれない為には、皮脂を根こそぎ消し続けるのではなく、適度に落とすことが大切です。何事も、バランスが大切というわけですね。

頭皮のニオイケア!シャンプーや生活の見直しで対策

お待たせしました!それでは美容師がおすすめする頭皮のニオイケアを6つご紹介していきます。

①シャンプーで頭皮をクレンジング

シャンプー頭皮

頭皮のニオイケアとして一番おすすめは、シャンプーです。シャンプーには、皮脂やワックスに含まれる油分を分解・洗浄する成分が入っています。

なので、頭皮の臭い対策の必需品といっても過言ではありません。まずは、シャンプーで臭いの元となる皮脂をスッキリ落とすことから始めましょう。

脂性の人は定期的なスキャルプクレンジング

さらに、頭皮が脂っこい人は、定期的に洗浄力の強いクレンジングシャンプーや頭皮専用のスキャルプクレンジングで皮脂をスッキリと取り除きましょう。

クレンジングシャンプーもスキャルプクレンジングも週1~4回ほどを目安に行いましょう。臭いの原因である過剰な皮脂がスッキリ洗い流せます。さらに、サロンでヘッドスパを定期的に行うのもオススメです。

ヘッドスパとは?気になる効果を美容師が解説

自分の頭皮にあったシャンプー選びのコツ

シャンプー選びのコツ

一人一人頭皮や毛髪の環境は違います。脂っぽい人もいれば、乾燥している人もいます。では、どのようにして自分に合ったシャンプーを選べば良いのでしょうか?

そこで、美容師が頭皮と毛髪の状態に応じたシャンプーの選び方を表にまとめてみたのでチェックして下さい。

頭皮の状態
乾燥肌(カサカサ肌) 脂性肌(ギトギトオイリー肌)
髪の状態 パサパサ乾燥髪 シャンプーの洗浄力が強く、頭皮と髪を洗いすぎている場合に多いタイプ 洗い残しでシャンプーやトリートメントが頭皮に残っている場合に多いタイプ
  • マイルドで髪や頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーがおすすめ
  • シャンプーにホホバオイル等を混ぜる
  • しっとり系のトリートメントがおすすめ
  • まずは、シャンプーの正しいやり方を学習
  • 洗浄力のあるクレンジング用シャンプーを週1回使用するのもおすすめ
  • 毛先がしっとり系のトリートメントを使うのもおすすめ
しっとりベタつき髪 シャンプーの洗浄力が強く、頭皮を洗いすぎている場合に多いタイプ。 トリートメントかシャンプーが合っていない、又はその両方の場合に多いタイプ。
  • マイルドで頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめ
  • ベタつく毛先はさっぱり系のトリートメントがおすすめ
  • 洗浄力のあるクレンジング用シャンプーを週3~4日使用
  • さっぱり系のトリートメントがおすすめ

シャンプーの時間帯(朝・晩・両方)でニオイの現れ方に変化が!

臭いと時間帯

また、シャンプーをする時間帯でも、ニオイの現れ方に違いが出てきます。①朝のみ②夜のみ③朝晩両方の3パターンで、ニオイの特徴と対策法をまとめてみました

髪を洗う時間帯 ニオイの現れ方の特徴 対策
朝のみ 前日に出た皮脂が酸化し、臭いがなかなか取れなくなります。さらに朝は慌ただしく、シャンプーの時間が取れていないのも要因の1つです。頭の汚れが枕につき、雑菌が繁殖することで顔が荒れてしまうケースも多いです。 朝だけではなく夜に洗うようにし、ドライヤーでしっかりと乾かすこと
夜のみ 地肌に合わないシャンプーを使用することでお風呂上がりに頭皮だけが乾燥しすぎることで皮脂が余計に出てしまう。もしくは髪が濡れたままで寝てしまうのが原因。髪が濡れらままで寝てしまうと、雑菌が繁殖し、頭皮の臭いの原因になる。 シャンプーが頭皮にあっているかどうか確認し、髪を洗った後はドライヤーで乾かすように
朝と晩、両方の場合 洗いすぎが原因。頭皮を清潔にするのはいいことだが、洗浄力が高いシャンプーを毎回使用していると皮脂が取れすぎてしまい、その分、頭皮に必要な皮脂も抜けてしまう。頭皮の乾燥を補おうと油が余分に出てしまう。 シャンプーが肌に合っているか見直すこと

過剰なシャンプーは頭皮の臭いに逆効果

ニオイ気にしすぎストレス

自分の臭いに対して、過剰に反応し過ぎるのも問題です。

頭皮の臭いを気にするあまり、1日に何度もシャンプーするのはおすすめできません。また洗浄力が強いシャンプーを毎日使うのもやめましょう。

本人は良かれと思ってやっていることが逆に悪化させていることが多いです。

先ほど説明したように、シャンプーで必要以上に皮脂を取りすぎると、逆に頭皮脂を出す働きが活発化してしまうからです。これでは、せっかく臭いを消すためにしているシャンプーが、逆に頭皮の臭いを悪化させる原因となってしまいます。

通常、シャンプーは1日1回で十分です。また、洗浄力が強いシャンプーは週に1~4回程度にしましょう。

シャンプーのやり方を美容師が教えます

②シャンプー後のスキャルプトリートメントで保湿

スキャルプトリートメント

洗浄力の強いシャンプーやスキャルプクレンジングの使用後は、取れ過ぎた水分や油分を補ってあげることが大切です。

タオルドライ後に、保湿成分が含まれた頭皮専用のスキャルプトリートメント(洗い流さないトリートメント)をつけると、頭皮の水分や油分のバランスが整い、臭いの原因の発生に歯止めをかけることができます。

③自然乾燥をやめドライヤーを使いカビの繁殖を予防

ドライヤーで臭い対策

「ドライヤーは髪が痛むからダメ!私は自然乾燥派」という方は意外に多いのではないでしょうか?

しかし、頭皮のニオイケアの為には自然乾燥はやめて、ドライヤーで乾かすことをおすすめします。頭皮の臭いの2つ目の原因を覚えていますか?

そうです!異常繁殖したマラセチアです。

髪の毛が生乾きの湿った状態は、マラセチアの繁殖に最適な環境です。なので、長時間生乾きの状態が続く、自然乾燥は絶対NGです。そもそも「自然乾燥は頭皮や髪に良い」という噂は、間違っています。

しかし、ドライヤーの使い方によっては、頭皮や髪が傷めてしまうので正しい使い方をマスターすることが大切です。

自然乾燥VSドライヤー|髪を乾かす方法として1番はどっち?ドライヤーの正しい使い方

④食事|皮脂の元になる肉や油物を控え野菜や魚を摂取

頭皮の臭いを抑える野菜

頭皮のニオイケアには、食事のメニューの見直しも大切です。

肉や揚げ物を中心とした食習慣では、ドロッとした皮脂が分泌されやすくなります。このドロッとした皮脂は毛穴に詰まりやすく、シャンプーをしてもなかなか取れず、臭いの原因となりやすいです。したがって、頭皮が脂性の方は、なるべく肉中心の食生活は控えましょう。

代わりに、ビタミンが多く摂取できる野菜や魚を、中心としたメニューを取り入れましょう。さらに、女性ホルモンに似たイソフラボンを含む大豆製品を摂取することもおすすめです。

また、水分が足りないとドロッとした皮脂が出やすく、また皮脂を押し出す汗が排出されにくくなります。なので、水分をこまめに摂取することも大切です。

ビタミンE 皮脂の酸化を防ぐ。活性酵素から毛包周辺の血行を守る。 魚介類、かぼちゃ、アーモンド、など
ビタミンC ビタミンEの働きを高める。ストレス予防にも効果がある。 レモン、ブロッコリー、赤ピーマン、キウイなど
イソフラボン 女性ホルモンに似た働きをする。 豆腐、豆乳、納豆など大豆製品

ただし、肉を食べたらダメということではなく、彩り豊かでバランスの良い食事を心がけることが何よりも大切です。

⑤睡眠不足・ストレス解消で自律神経を正す

頭皮と睡眠

睡眠不足やストレスを感じた時に、頭皮やTゾーンが脂っぽくなっていることはありませんか?

それは、自律神経の乱れの影響です。

夜更かしをした時やイライラしている時には、自律神経が乱れることでホルモンバランスも乱れます。すると、男性ホルモンが多く分泌され皮脂も過剰に出てきてしまうのです。したがって、睡眠時間を十分確保しましょう。

また、日中は運動などで体を動かしましょう。運動をすることで、頭皮の新陳代謝が向上すると共に、ストレスや睡眠不足の解消にも役立ちます。

⑥帽子やウィッグの長時間の着用を避ける

帽子が臭いの原因

雑菌は高温多湿を好むので、髪を洗った後、きちんと乾かさずにいても、臭うことがあります。帽子やウィッグを長時間かぶり続けるのもよくありません。汗をかきやすい夏場は特に気をつけましょう。

⑦頭皮用スプレーで臭いを応急処置

頭皮の臭いには、、頭皮用スプレーも効果的です(ヘアリフレッシャースプレーやクールヘッドスプレーなどと呼ばれる)。外出時やスポーツなどで汗をかいた時に、汗などの臭いに対する応急処置としておすすめです。

⑧頭皮の臭いを気にしすぎの可能性も

ストレス臭い気にしすぎ

基本的に清潔にしていれば、頭皮はあまり臭いません。それでも「髪のにおいがきになる」と言って病院を訪れる人がいますが、実際には症状は酷いものではなく、問診していくとメンタル面の問題を抱えているケースがほとんどです。つまり、気にしすぎです。清潔にしていれば髪の臭いに対して神経質になる必要はありません。自分が思っているほど、周りは気にしていないものです。

⑨皮膚科や頭皮専門の病院に受診

頭皮ニオイ病院

シャンプーなど色々な対策をしてもニオイが消えない人、ニオイの他に頭皮の炎症や薄毛等の症状がある人は、一度皮膚科や頭皮専門の病院に行くことをお勧めします。

もしかすると、良かれと思ってやっていることが逆効果になっているかもしれません。このようなしつこい頭皮の臭いに対して、医師があなたにあった治療法を医学的に提案してくれるはずです。