女性の髪は顔全体の印象を決定づける大切なポイントです。だからこそ気になる薄毛問題！抜け毛が増えてきた、全体的に髪の毛が薄くなってきた、部分的な薄毛が気になる、そんな薄毛が気になり始めた時に、試してみたいと思うのが育毛剤ではないでしょうか。しかし、本当に髪の毛が生えるのか、どれくらいで効果があるのか気になりますよね。
そこで今回は、

• 育毛剤の効果
• 育毛剤の効果的な使い方
• 男女の育毛剤の違い
• 育毛剤の正しい選び方
• 女性の薄毛とは

についてご紹介していきたいと思います。

そもそも本当に女性も薄毛になるの？

薄毛を気にしている日本人女性は実は男性が薄毛を気にするのと同じくらい多いです。女性は髪の毛を分けることがメンズと違って非常に多く、髪の分け目に沿って薄毛が目立つようになります。結果として髪の毛がペタンとしたりハリコシがなくなったりてスタイリングがやりにくくなってきます。

一般に健康な女性の毛髪は男性より硬毛な方が多いですが髪の毛が薄い箇所では髪が細くなるのと共に本数が減少するのが特徴ですね。

毛髪の細毛化は、年齢とともに増加し、30代後半から40代で目立つようになります。さらに更年期以降は、地肌が透けて見える程度に薄毛が進行したり、額の生え際が後退するケースも見られ、急に薄毛が進行する人が多くなります。だから年齢が進行して行く程、女性はショートヘアにされることが多いんです。

女性の薄毛の主な原因とは

• ストレス　男性の薄毛もですが女性の薄毛の原因の一つはストレスです。主に頭皮の結構不良などはストレスが主な原因とまで言われています。ストレスがない生活などかなり難しいですが、その人なりのストレス発散方法を見つけて適度に解消できるようにしましょう。
• 生活習慣の乱れ　これは男性もですが生活習慣の乱れから薄毛に発展します。睡眠不足、暴飲暴食、偏った食事。これに関しては、薄毛のみならず色々な病気の根幹となります。生活習慣の改善は個人の意思で改善することが可能ですので薄毛が気になる方は特に気をつけましょう。
• 女性ホルモンの乱れ　女性ホルモンであるエストロゲンは、毛髪の成長と深いつながりがあります。閉経に向けてエストロゲンの分泌量が減少することで、育毛効果が弱くなり、毛が細くなったり抜け毛が増えていきます。また、ホルモンバランスの乱れは自律神経に影響し、血行不良が起こりやすくなります。髪の毛に必要な栄養は、血液から運ばれます。そのため、頭皮の血行が悪くなることでも人によっては薄毛が起きやすい状態となります。
• 過度な頭皮へのダメージ　　過度なカラーやパーマを繰り返している方は要注意。カラーやパーマはアルカリ剤であり頭皮のダメージを進行させてしまいます。特にブリーチは強力な為しっかりパッチテストを行い適度な頻度で行うようにしましょう。不安な方はカラーをする前に保護オイルなどで頭皮をアルカリやジアミンなどから守ってくれるものもあるため、美容師さんに相談してみてはいかがでしょうか？頭皮の状態を整えてくれるスキャルプシャンプーなどもオススメです。

そんな薄毛にお困りの女性にオススメなのが育毛剤。育毛剤といえば男性が使用されるイメージかもしれませんが全くそんなことはありません。薄毛は気になるけど育毛剤を使うなんて…なんてことを考えているうちに事態は悪化していくこともあります。美容師さんや医師に相談し自分にあった育毛剤を見つけましょう。

主な育毛剤の4つの効果とは？

髪の悩みを改善したい人にとって、育毛剤の効果は切実…育毛剤の効果がなかったという人の中には、髪の悩みと合っていない育毛剤を使用している可能性があります。販売されている育毛剤にはどのような効果があるのかしっかりと確認しておきましょう。

効果

• 頭皮の血行を改善する
• 毛細血管を活性化させる
• 皮脂の分泌を抑える
• 男性ホルモンの働きを抑える
  この4つの効果を組み合わせることで、育毛剤は作られています。育毛剤に即効性はなく、効果が出るまでに3～6ヵ月ほどかかります。また、継続しなければ元の状態に戻ってしまう物もあるので、あきらめずに続けることが大切です。

育毛剤の効果的な使い方～５ステップ～

高価な育毛剤ですが、使用方法が間違っていると効果的に髪を育てることができません。育毛剤を効果的に使うための5つのステップをみていきましょう。

1.湯船で毛穴を開かせてから髪をとかす

育毛剤は毛穴に浸透させることが大切なので、お風呂につかることがポイント！頭皮に皮脂が詰まっていると、いくらシャンプーで髪の毛の汚れを落としても、毛穴のつまりまでは改善できません。汗をかいてきたらブラッシングをして、シャンプーの前にしっかりと汚れを落としましょう。スカルプシャンプーや、炭酸シャンプーの使用も育毛剤との相乗効果がありオススメです。

2.ぬるま湯（38℃）で洗い流す

お湯で落とせない汚れは皮脂だけ。フケやホコリなどはお湯だけできれいになるので、シャンプー前のこの工程をしっかりと行いましょう、他にもシャンプーの泡立ちも良くなりシャンプーの使用量も減らすことが可能です。しかし、熱いお湯は頭皮を乾燥させてしまうので、抜け毛やフケ、痒みなどのトラブルを引き起こします。特に冬場は熱いシャワーを使用してしまいがちですが、頭皮のためにもぬるま湯で洗い流してくださいね。

3.シャンプーは泡立ててから使用する

シャンプーを泡立てずに直に頭皮につけるのはNG！手のひらでしっかりと泡立ててから、指の腹で皮脂を落とすように洗いましょう。※爪で洗うと頭皮を傷つけてしまい炎症を起こす可能性があるので気をつけて下さい。1と2の工程をしっかり行うと、シャンプーの泡立ちがいいので、髪や頭皮を傷めずに手早くシャンプーを行うことができます。

4.ドライヤーの温風で7割乾かして後に冷風を当てる

頭皮だけでなく髪の毛のためにもこれは気をつけていただきたい。温風を当てすぎると、頭皮の皮脂がなくなって乾燥の原因になります。完全に乾かしてしまうと育毛剤の浸透力も落ちてしまうので、地肌がほんの少しぬれている程度がベストです。

5.育毛剤を塗る部分に分け目を作る

育毛剤は頭皮に浸透させることで効果があるので、数か所に分け目を作って塗布しましょう。（前頭部・頭頂部・後頭部・左右側頭部を意識して分けてください。）あとは、頭皮に浸透させるように優しくもみほぐしましょう。

今更聞けない育毛剤のQ&A

Q 市販でオススメの育毛剤は？

A みなさんが一番簡単に手にとって購入できるのがアットコスメやドラッグストア。しかし、ちょっと待ってください！育毛剤は頭皮に直接塗布するもの、中には吐き気、頭皮の痒み、発熱などの副作用があるものも多数あります。的確にあなたに合った安心安全な育毛剤をお使いいただくために美容師さん、専門の医師に必ず相談してから医薬品の育毛剤を使用するようにしましょう。なんとなくで購入すると大変なことにもなりかねません。

Q 発毛、育毛剤の成分は？

A 育毛剤の成分は約120種類ほどありますが発毛の成分はたったの4種類。その代表的なものとしてミノキシジルがあります。またアルコールなどが含まれている物もありますがなるべくノンアルコールを選ぶようにしましょう。

Q 育毛剤は女性用と男性用で違うの？

A また男性と女性とでは薄毛の原因が違うので、育毛剤の成分が異なります。それぞれに育毛剤の成分に特徴があるので確認しておきましょう。

～男性用育毛剤～

男性の薄毛の多くは「男性ホルモンの増加」「皮脂の分泌」が原因です。そのため、男性用の育毛剤には男子ホルモンを抑制したり、皮脂の分泌を抑えたりする成分が配合されています。

～女性用育毛剤～

女性の薄毛は加齢とともに進行する場合が多く、女性ホルモンの乱れが原因です。そのため、女性用の育毛剤には女性ホルモンの働きを助ける成分が配合され、頭皮環境を整える天然由来の成分が配合されています。このように、男性と女性とでは薄毛の原因や育毛剤の成分が異なるので、女性が男性の育毛剤を使用するのは注意が必要です。男性の育毛剤の成分に多い『ミノキシジル』は、濃度1％・5％・10％と配合されている商品が販売されています。濃度1％以外のミノキシジルは女性にとって危険な成分です。

多毛症や胎児への悪影響があると言われているので濃度はしっかりと確認しましょう。

多毛症とは髪の毛が増えるのではなく、からだの様々な部位に毛が生えてしまう症状です。妊娠中や授乳中の女性も注意してほしい成分なので、女性用の育毛剤を使用することをおすすめします。

Q 育毛剤の効果はいつ現れてくるの？

A 個人差はありますが最低3ヶ月はみておいてください。中々効果が現れにくい為に使用をやめる方が多いですが長い目でみて継続して使用していきましょう。

育毛剤の正しい選び方

育毛剤を正しく選ぶためには、薄毛の原因を正しく知っておくことが大切です。薄毛の原因は大きく分けて3つ。原因ごとに正しい育毛剤の選び方をご紹介していきます。

• 原因1 　 頭皮の血行が悪い

髪の毛は毛細血管から栄養を運んでもらっていますが、血行が悪くなると栄養不足になってしまいます。髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりしたという人は、頭皮の血行が悪くなっている可能性があります。「カルプロニウム塩化物水和物」「ミノキシジル」などを配合した育毛剤がおすすめです。

• 原因2  皮脂の分泌が多い

毎日ちゃんと頭を洗っているのに、頭皮の臭いが気になったり、フケやかゆみが気になったりしていませんか？このように頭皮の環境が悪いという人は、皮脂の分泌量が増えて毛穴が詰まることで薄毛になっている可能性があります。「カシュウチンキ」「トコフェロール酢酸エステル」などを配合した育毛剤がおすすめです。

• 原因3  ホルモンバランスの乱れ

男性の場合は男性ホルモンが活発となり、女性の場合は女性ホルモンが減少することで薄毛を引き起こします。男性型脱毛症（AGA）の場合は、5αリダクターゼの進行を抑える成分、『フィナステリド』『キャピキシル』などを配合した育毛剤がおすすめ。女性に多いびまん性脱毛症の場合は、イソフラボンなどの栄養成分や保湿成分を配合した、女性ホルモンを補う育毛剤がおすすめです。

育毛剤の効果を感じるためには、薄毛の原因や育毛剤の選び方、正しい使い方が大切です。まずは頭皮のコンディションを整えるようなスキャルプシャンプーなどから使用し、育毛剤が浸透しやすく髪の毛が育ちやすい環境づくりから初めてみてください、恥ずかしからといって誰にも相談せずそのままにしておくと大変なことに…身近な美容師さんにお気軽に相談してみてくださいね。