女性は注意!薄毛になりやすい8つのヘアスタイル+ハゲにくい髪型 について美容師が解説します

ハゲやすい髪型

女性には、髪を結んだり、束ねたり、パーマをかけたりと色々なヘアスタイルがあります。ところで、その中には「薄毛になりやすい髪型」があることをご存知でしょうか?特に、男性よりも女性に気をつけて欲しいのが、この「薄毛になりやすい髪型」!

「自分に似合うと思うから」「セットするのが楽だから」とお気に入りのヘアスタイルを見つけると、毎日そればかりしていませんか?もし、それが「薄毛になりやすい髪型」だった場合、いつも同じヘアスタイルにしていると・・・。なんてことになりかねません。

ここまで読んで「えっ!髪型によってハゲのリスクが高まるの?」と驚かれた方は、ぜひ続きを読んでみてはどうでしょうか?

藤岡尚希

現役美容師が、「なぜ髪型によって薄毛のリスクが高まるのか」その理由を説明していきます。さらに、「女性におすすめ!頭皮に負担をかけないヘアスタイル」をレクチャーしていきます。

「髪を引っ張る髪型」は薄毛のリスクが高い

みなさん「”お団子”や”ポニーテール”にするとハゲる!」という都市伝説は聞いたことがあるでしょう。”お団子”や”ポニーテール”にしたら、必ずハゲるということはありません。ですが、この噂はあながち間違いではないのです。

お団子・ポニーテールは牽引性脱毛になりやすい髪型

ポニーテール,お団子薄毛になりやすい女性

なぜなら、長期間、束ねたり結んだりなど「髪が引っ張られるヘアスタイル」は、髪の構造を壊してしまい、薄毛のリスクが高まってしまうからです。長い間、髪が一定方向に引っ張られることが原因で、それを支える毛根の血流が悪くなり、毛乳頭や毛母細胞が衰えたり、栄養が十分に行き渡らなくなり、徐々に髪が弱くなり脱毛します。

この髪が引っ張られることで起こる抜け毛を「牽引性けんいんせい脱毛」や「結髪性けっぱつせいだつもう脱毛」と呼びます。

藤岡尚希

牽引性脱毛は、もっとも強く引っ張られる力が強い、生え際から薄くなることが多いです。悪化すると、ドンドン生え際が後退し、おでこが広くなってしまうケースもあります。なんとも恐ろしいですね・・。

実際にどういったヘアスタイルが、薄毛のリスクが高いのでしょうか?例えば、下のリストに載っているような髪型は、頭皮への負担が大きいヘアスタイルやヘアセットなので要注意

  1. ポニーテール
  2. お団子
  3. ロングヘアー
  4. 同じ分け目
  5. オールバック
  6. カーラーできつく巻くヘアスタイル
  7. セット力の強いワックスやスプレーでガチガチに固める髪型
  8. エクステンション

ずーっと同じ分け目も薄毛になりやすい髪型

髪の分け目

たまに「何年もずっと同じところで分けている」という方がいらっしゃいますが、やはりどうしてもその一部分だけに負担がかかり、脱毛も起こしやすくなります。同じ分け目ばかりだと、その部分に力がかかり続け負担がかかります。

また、分け目部分の頭皮は髪に覆われていないので、紫外線が直に当たります。すると、日焼けをしたり、皮脂分泌が乱れたりと、集中的に負担がかかってしまい、そこから生える髪も弱ってきてしまいます。

ロングヘアーはショートより薄毛のリスクが高い髪型

ロングヘアーの人は、髪が長いぶん重さもあるので重力で髪が引っ張られる強さが増します。また、ロングヘアーの場合、シャンプーでの洗い残しや髪を乾かしきれず生乾きになりやすく、不衛生になりがちです。

そういった不衛生な頭皮状況から、薄毛や頭皮の臭いに繋がることがあります。こういった理由から、ロングヘアーはショートヘアよりも、抜け毛になりやすいヘアスタイルです。

自然乾燥VSドライヤーどっちがイイの?

習い事・育児・仕事で、知らずのうちにハゲやすい髪型に!

習い事、仕事、オシャレのために頑張ってチャレンジしたヘアスタイルのせいで、頭皮に無理な力が加わって、血流が阻害され、髪や地肌を痛めている女性も珍しくありません。これからいくつか例を挙げてみます。もし自分に当てはまるという人は、気をつけてヘアケアをしましょう。

子供は牽引性脱毛症になりやすい

バレー,新体操髪型

幼い頃からギュッと髪を束ねるバレエや新体操を習っている女の子は、牽引性脱毛症に注意が必要です。バレエや新体操では、髪をギュッと結ぶ機会が多いので牽引性脱毛症に繋がります。また、牽引性脱毛症は、大人よりも頭皮や髪が未熟な子供に起きやすい傾向があります。

育児に忙しいママはお団子やポニテールが多く+産後の抜け毛が重なる

産後の抜け毛

赤ちゃんを抱っこしているママさんを見ていると、お団子ヘアやポニーテールといったヘアスタイルにしている方が多いです。確かに、お団子やポニーテールは、楽にセットできしかも髪が乱れず育児がしやすいヘアスタイルです。

しかし、出産後のママさんは産後脱毛といって髪が抜けやすい状態にあります。なので、薄毛のことを考えると、ギュッと縛り上げる髪型はあまりオススメできません。

ホステスさんなど髪を盛る職業も注意が必要

ホステスさんなど職業柄、髪を盛るためにガシガシとクシで逆毛を立てて、大量のスタイリング剤やスプレーで固める人も注意が必要です。

また、髪を固めるために大量のスタイリング剤を使うため、シャンプーで落とすときも余計な力が入ったり、シャンプーが不十分でキレイに落としきれていないことも。このような不潔な頭皮には、ワックスや皮脂、汗などの汚れが溜まりまり、薄毛に繋がる可能性があります

若い女性の間で流行しているエクステは、髪が重くなる&不潔になりがち

エクステ

若い女性の間で流行しているエクステは、薄毛を招く可能性があります。エクステやウィッグは、薄毛が目立ってきた人の強い味方です。しかし、エクステは一本の髪の毛に、数本の付け毛を結びつけるので、通常よりも重みが増加し引っ張られる力が強まります

それに、エクステをつけている間はどうしても、それを維持するためにしっかりとシャンプーができない傾向があり、薄毛に繋がりやすいです。

女性におすすめ!頭皮に負担をかけないハゲにくい髪型

髪型による薄毛を克服するには、何か良い解決方法はあるのでしょうか?

髪型や分け目を工夫して頭皮にかかる負担を軽減

分け目や髪型を変える

最も簡単な解決法は、薄毛の原因になっている髪型をやめることです。これなら髪のために明日からでも気軽にできるのではないでしょうか。

通常は薄毛の原因となる髪型をやめると元に戻ります。ですが、あまり長期にわたって続けていると、髪の分け目が傷跡のようになり治らなくなることがあります。なので、「薄くなってきたかもしれない」と不安を感じたら、その髪型をヤメたり工夫したりして、様子を見てみましょう。

  • 結び目や分け目に変化をつける
  • 毎日キツく結ぶのは避ける

髪の結び目や分け目は、毎日同じところにするよりは、真ん中、上下左右と変化をつけこまめに調整しましょう。面倒くさがらずに、ちょっと髪型や分け目を変えるだけで、マンネリ化せず抜け毛を多少なりとも軽減でき、また気分転換にもなります。結果的に髪や頭皮の健康にも繋がります。

大胆ショートヘアで軽やかに!

ロングよりショート

先ほどロングヘアーは薄毛のリスクが高まる髪型ということをお伝えしました。

髪が長ければ長いほど、重みもそのぶん増し髪に負担がかかります。また、髪が長くなると何かあるたびにお団子やポニーテールにして、髪が乱れにくくする必要があります。

なら、いっそのこと大胆にショートヘアやボブヘアにしてみてはいかがでしょうか!ショートヘアなら、髪が乱れて邪魔になることも少ないです。また、ショートヘアはロングヘアみたいに重みで「ペチャン」となりにくくボリュームが出やすいです。さらには、髪が短い分ヘアケアも簡単で、シャンプーの洗い残しや生乾きになることが少ないのも利点といえます。

また、ショートやボブは、牽引性脱毛症だけでなく、FAGAや産後の抜け毛にお困りの方にもオススメのヘアスタイルです。

正しいシャンプーの方法

ここぞの一発勝負にアップスタイル!

結婚式

ただ、結婚式やパーティに出席するため、ヘアサロンで髪をアップスタイルにセットしてもらうのはとても華やかで魅力的です。また、意中の男性とのデートや大好きな彼氏とのデートの時は、何があっても乱れないようキッチリとセットしたいのが女心。

こういったアップスタイルは、ここぞの大勝負のために取っておきましょう。そうすることで、2つの効果があります。

  • 普段、頭皮に負担がかかる負担が抑えられる
  • ここぞという時だけの魅了的なヘアスタイルでギャップが生まれ、メロメロ

頭皮に負担をかける髪型をする人は頭皮マッサージがおすすめ

先ほど説明したように「どうしても、髪に負担が大きいヘアスタイルにしなくてはならない女性」はいらっしゃいます。そういう方には、頭皮マッサージがオススメです。頭皮をマッサージすることで、頭皮の緊張状態をほぐして血行を改善させることができます。ヘッドスパに通ってプロのマッサージも受けられますが、セルフマッサージも簡単にできます。是非、頭皮環境を整えて薄毛を克服しましょう。

どうぞ、みなさん髪型からヘアケアを学び、なるべく頭皮に負担をかけずにオシャレを楽しみましょう!