【スロウカラー(THROW COLOR)】美容師に大人気アッシュ系ヘアカラーのチャート・色見本にも使えるレシピを大公開

スロウカラー(THROW COLOR)の人気が急上昇中!

美容師の間でもスロウカラーで染めると「日本人の髪では困難なアッシュ系カラーの発色がキレイ」、「根元からムラなく生まれ持った髪色のように自然」「グレージュやブルージュに最適なヘアカラー」といった口コミが多く大人気。

そんな高評価の中も「スロウカラー本当に良いの?」ということで、実際にスロウカラーを使ってみました。結論はというと…

「おっ!なかなか良いねスロウカラー」と辛口の私も納得させる高評価!そこから「もっとスロウカラーについて研究せねば」と思い、色々と調べこの記事にまとめてみました。

ここでは現役美容師が「スロウカラーとはどんなヘアカラー剤なのか?」を解説していきます。また、実際にスロウカラーで染めたレシピやカラーチャートも載せておくので、色見本としてご活用下さい。

スロウカラー(THROW COLOR)とは?

まずは「スロウカラーとは何なのか」ご紹介していきましょう。

超有名美容院(Air&Belle)の協力のもと開発されたヘアカラーブランド

「スロウカラー(THROW COLOR)」とは、人気ヘアサロン「air」、「Belle」の協力のもと開発された、ヘアカラーブランドです。超有名美容師であり監修者の1人である「木村直人」さんが30分でカラーを綺麗に染め上げるテクニックを公表しているのも有名。

近年のヘアカラーの流行は、「抜け感」や「こなれ感」のある外国人のような透明感が人気。特に、“外国人風のアッシュ系カラー”が世代を超えて支持されています。しかし、日本人に似合う“アッシュ系カラー”を表現するのは難しく、美容師が満足のいく製品が少ないというのが現状…。

このような背景を踏まえ、アッシュを始めとする、表現が困難だったクールカラーを内部からしっかり染め上げ、「思い通りの発色」を追求したヘアカラーブランドがスロウなのです。

高明度のスロウカラーは「透明感」「外国人風」をブリーチなしでも再現可能!

藤岡 尚希

スロウカラーは、透明感のある外国人風の髪色に、こだわりの1本でスムーズに表現できるアルカリカラー。生まれ持った髪色のように自然な質感が楽しめます。

THROW=従来のヘアカラーの常識を投げ捨てたカラー剤

英語で「THROW」とは投げる(投げ捨てる)と言う意味!

「今までのヘアカラーで不必要だった要素を捨てる」という意味から作られた名前。つまり、「赤み、オレンジみ、濁り、暗さ、色ムラ、カラーにかかる時間まで、それらを全てを捨てたヘアカラー」ということ。

スロウカラーは、ただ一時的に、赤みやオレンジみを打ち消すのではありません。取り除くことで、色が抜けてきてもクリアや色味・色持ちを持続します。より、スロウカラーの退色を抑え、色持ちを良くしたい人は、新たに登場したスロウヘアケアラインがおすすめです。

「色が抜けるのは仕方がない…。むしろ抜けていく過程の色がめっちゃ綺麗!」そんなカラー剤って今までなかったんです。まさに、スロウカラーは、美容業界を震わせた革新的ヘアカラー。

スロウカラーはブリーチなしでも透明感が出せる

スロウカラーは、ブリーチ力のある高明度ヘアカラー。

日本人の髪には、髪色の元であるメラニンが多く含まれています。したがって、ヘアカラーだけで明るくするには限界があり、ブリーチをしないと出せない色もあります。

しかし、全てではありません。

スロウカラーを使用することで、一般的なヘアカラーでは難しい明るさまでトーンアップすることが可能。ブリーチをしないで希望の明度と色味が叶うなら、それが1番!!

もちろん、ヘアカラーの発色・仕上がりは、ベースの明るさ(アンダートーン)と求める彩度、明度で変わってきます。また、ダブルカラー(ブリーチ+ヘアカラー)をせず、明るい色を表現するには、時間がかかります。

しかし、スロウカラーの回数を重ねる毎に、目的の色に近いベースを作り上げることが可能。黒髮・茶髪からでも、10~13レベルまでトーンアップすることが出来ます。高明度のスロウは、ベース作りにもってこいのヘアカラーなのです。

ブリーチなしでも、スロウカラーを複数回行えば、赤み・オレンジみ(ユーメラニン)が徐々に削られていきます。赤みを帯びず、黄色く抜けてきたら、良いベースが出来ってきたサイン!くすんだ綺麗なカラーが入ること間違いなし。

特に、ダブルカラー無しで綺麗なアッシュ系カラーを目指す場合は「ASH-アッシュ」、「BLUE-ブルー」がオススメです。

スロウカラーの人気色は?

「ASH-アッシュ」「Be-ベージュ」「Mt-モノトーン」は定番の人気色

スロウといえば、アッシュ系カラーが人気。

「ASH-アッシュ」は、1番初めに考えられた基準色で、ネイビーを目指して作られています。髪のアンダーも抑えながらも、くすみ過ぎたり、暗くなり過ぎたり、ダメージ度合いによって発色にばらつきが出ない、ギリギリのラインで設計されています。今旬レシピ=A+MT。

「Be-ベージュ」は、万能の1品。アッシュ、モノトーン、マットなどとミックス使用することで、グレージュやブルージュといったベージュ系の髪色が表現できる人気色。今旬レシピ=Be単品使い、Be+A。

「Mt-モノトーン」は、言い換えるとグレーになります。できる限りブリーチ毛にカラーした際もグリーンみに寄らないように処方されています。また、ブラウンみも極力減らしています。今旬レシピ=M+MT。

新色の「WHITE-ホワイト」「SMOKE-スモーク」もおすすめ人気色

スロウカラーの新色「WHITE-ホワイト」と「SMOKE-スモーク」は大人気!中でも業界初の白をカラーに取り入れた「WHITE」は究極に綺麗です。

「WHITE」は、以前からある人気色、「BLUE-ブルー」や「MONOTONE-モノトーン」、「ASH-アッシュ」と合わせて配合すれば、くすみのある中にホワッとしたまろやかな雰囲気を創ることが出来ます。

また、彩度が高いので「職場で、暗くしないといけないけど…真っ黒は嫌!」という大人女性にも大人気!

濃いめに入れた「MAT-マット」と「GREEN-グリーン」に「SMOKE-スモーク」を少し入れて染めれば、落ち着いた大人女性にしか出せない魅力ある色になること間違いなし!光に当たった瞬間に魅せる赤みを完全消滅させた透明感にきっと魅了されるはず!

「MAT-マット」は、カーキ色をイメージして作られています。イエローみが少なく感じますが、決して苔のような鈍い緑にならないようになっています。今旬レシピ=M+Mt。

「Gr-グリーン」は、エメラルドグリーをイメージして作られています。マットをミックスすることで、より彩度が上がって見えるような処方。今旬レシピ=Gr+Mt。

スロウカラーはアッシュだけじゃない!実は「P-ピンク」も隠れ人気色

実は、スロウカラーのピンクもとても綺麗な隠れ人気色!

発売当初は、アッシュ系、ベージュ、ブラウン系のみでしたが後に、ピンク、ヴァイオレットの新色が新たに追加されてから、さらにカラーバリエーションが広がりました。

スロウカラーのピンク、ヴァイオレットの特徴は、ブルー系の染料が入ってる点。青みよりのピンクやヴァイオレットは、今までアッシュ系カラーの経験しかなかった人でも、ピンクや暖色系のカラーにチャレンジできるように作られています。

ピンクとホワイトを合わせて創るピンクベージュは柔らかくて温かく、女性らしい雰囲気を出してくれる魅力的なカラーです!アッシュしかしたことない方も挑戦してみては?スロウカラーのピンクにどハマりするかも!

白髪染めとしてスロウカラーは使える?

よく「白髪染めとしてスロウカラーは使用できるのか?」たずねられます。

結論から言うと、スロウカラーは白髪染めとしても使用いただけます。また、白髪専用の「スロウ コンフォート(THROW COMFORT)」というラインも登場しています。

スロウカラーから白髪も染める「スロウ コンフォート(THROW COMFORT)」

白髪をカバーしながら、確実に美しい発色に染め上げてくれる「スロウ コンフォート(THROW COMFORT)」シリーズ。従来の白髪染めのイメージを払拭するニュアンスカラーを備えた、スタイリッシュな世界観。

世代を超えて自分のスタイルを思い切り楽しみたい。THR0Wは、そんなニーズに応えてくれます。白髪と黒髪のコントラストを整えながら、ファッション感覚でヘアカラーを楽しむことを可能にしました。

コンフォートラインもアッシュ系を始め、マット、ピンク、ナチュラルブラウンなどのカラーバリエーションは豊富!

コンフォート×ファッションの組み合わせもGOOD

カラー直後はもちろん、退色時まで赤みを抑え、自然でスタイリッシュな髪色をキープ。根元へのフィット感と柔らかさを両立したテクスチャーは、伸びてきた白髪のリタッチやコーミングなどの操作性にも優れ、快適に使用できます。

白髪にも染まりながら発色も綺麗。濁らない綺麗な色を表現してくれます。

白髪が気になる根本の生え際を「コンフォート」、毛先の明るさ、色味を表現したい部分を「ファッション」で染めれば、従来の白髪染めのような暗い仕上がりではない、透明感ある綺麗な仕上がりにきっと感動するはず!

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スロウカラーの色見本(カラーチャート)

ファッションカラー

スロウカラーの色見本(カラーチャート)を載せておきます。美容室に行く前に、ぜひ色見本を見てお気に入りのカラーを確認しておくと良いでしょう。通常のファッションカラーと、白髪に使用するコンフォートカラーの色見本となります。

コンフォートカラー

スロウカラーとイルミナカラーの違い

今や業界を騒がす二大勢力「スロウカラー」と「イルミナカラー」。

しかし、この2つの違いを知る人って結構少ないですよね…。「スロウカラー」と「イルミナカラー」はともに、「透明感」「外国人風」をテーマに作られている素晴らしいカラー剤です。また、この2つの仕上がりもパッと見は判断つきにくい部分はあります。

ただし、「スロウカラー」と「イルミナカラー」とでは、より特化しているポイントに違いがあります。

「スロウカラー」は赤みやオレンジみを取り除くブリーチ力があり、彩度の高い色の表現が可能なアッシュにこだわったヘアカラー。一方「イルミナカラー」は、キューティクルへのダメージを抑えることにこだわったヘアカラー。

もちろん、イルミナカラーもアッシュは綺麗に出せますが、より外国人風の透明感を出すにはスロウカラーが特化しているように感じます。逆に、ヘアダメージを抑え艶感や柔らかさを出すには、イルミナカラーの方が特化しているのではないでしょうか。

特に、スロウカラーの「BLUE-ブルー」は彩度が高く、イルミナカラーでは表現できない”深み”と”鮮やかさ”を兼ね備えた仕上がりになりおすすめ!