白髪は抜くな!美容師が教える”抜いたらいけない3つの理由”をご紹介します!

白髪抜く

「白髪を抜くと、増えるから抜かない方がいい」「白髪を抜くとハゲる」といった噂を、誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。逆に「白髪は抜いた方がいい、次に生えくるのは黒なるから」といった正反対の噂を聞いた人もいるかもしれません。

しかし、実際のところ噂話の中で、どれが正しいのでしょうか?

先に結論から言うと「白髪は抜くな!抜いたらいけない3つの理由」というタイトルにもあるように、毛を抜くことはNGです。しかし、なぜ抜いてはいけないのでしょうか?

そこで、現役美容師が「白髪を抜かない方が良い理由」について解説していきます。加えて「抜く以外の対処法(切る・染める・プロに任せる)」についても説明していくので、ぜひご一読ください。

白髪を抜かない方が良い3つの理由

年齢とともに、白髪がだんだんと増えるのは仕方がないことです。また、白髪は遺伝の影響もあるので、老若男女問わず気づかない間に生えてくることがあります。

なので、白髪を気にすることはありません。

しかし、「白髪増えてきたね、もう年だね」と旦那さんにヤジられたり、「コイツ若いのに白い髪の毛多くね?」と同級生にいじられたりすると、気になってしまうのは当然のことです。特に、目立つ場所に「キラッ」と光るモノを発見してしまった時のショックは相当大きいものです。

そのため、白髪が目につくと「エイッ!」と抜いてしまう人も少なくありません。ですが、美容師の立場からすると反対です。それでは、なぜ「白髪は抜かない方が良いのか」その理由を説明していきましょう。きっと、少しは抜きたい気持ちが抑えられるはずです。

①白髪は抜いても減らない増えない

「白髪を抜いたらまた生えてくる、しかも増える」という噂は本当なのでしょうか?

この噂は、間違いです。白髪は抜いても減りませんし、増えもしません。実際に白髪は抜いても抜いても、また生えてくる場合が圧倒的に多いです。

白髪は、毛穴にある「メラノサイト」という色素細胞が「黒髪に必要な色素(メラニン)」を作れなくなったことで生えてきます。通常、毛髪は同じ毛穴から数本生えています。

したがって、白髪を何回抜いたとしても、その毛穴からは白色の毛が次々と生えてきます。そのため、結果的にいくら白髪を抜いて減らそうとしても、白髪が減ることはありません。

しかし逆に、白髪を抜いたからといって、白髪の数が増えるということもありません。なぜなら、一本白髪を抜いても、その周囲の毛穴のメラノサイトに影響が及ぶことはないからです。

特に、年齢や遺伝が原因の白髪の場合、メラノサイトの働きが再び元に戻ることは難しく、抜いても再び白髪が生えてくる可能性は大です。ただし、病気が要因の白髪の場合、病気が治った後に再び黒い毛が生えてくる可能性はあります。

白髪の原因

②痛みをともない気持ちよくない

白髪を抜く時は、痛みをともないます。

中には「痛くて気持ちいい!」という一風変わった方もいらっしゃるかと思いますが、抜くのはヤメましょう。無理やり髪を抜いたことで毛根が傷つき、後からかゆみや炎症が発生する可能性があります。

③毛根が傷みくせ毛やハゲる可能性もある

無理やり白髪を抜くことで、毛根がダメージを受けて形状が変化することがあります。毛根の形状が変化してしまった場合、次に生えてくる髪がカーブしくせ毛になって生えてくる可能性があります。これだけで済めば良いのですが・・・最悪の場合、毛根が傷んでもう2度と髪の毛が生えてこなくなる恐れもあります。

老化や遺伝による白髪でなければ、再び黒い髪に戻る可能性もあります。繰り返し抜いて毛根を痛め、髪が生えてこなくなるよりは、黒く戻る可能性にかける方が良いのではないでしょうか。

白髪を抜かない対処法|「切る」か「黒く染める」か「美容院・理容院」で対策

黒髮に戻る可能性が低くても、抜くのではなく次にご紹介する対処法を実施した方が賢明だと思います。

  • 白髪を切る
  • 白髪を黒く染める
  • 髪のプロである美容師・理容師に対応してもらう

白髪を切る

白髪を切る

1本、2本くらいの目立つ白髪は、ハサミで切って対処しましょう。

切った場合、ボリュームは減ってしまいますが、その影響は微々たるものです。1本、2本くらいでは、ハゲて見えることはないでしょう。「切るか抜くかどっちが良いか」聞かれた場合は、切る方が断然良い対処法です。

髪の毛が1日に抜ける本数は!平均100本近く抜けている

白髪を切る時は、目立たないようになるべく根元から切ってあげて下さい。

白髪を黒染める

自分で白髪染める

20本、50本、100本・・・・と白髪が増えてきた場合は、切るだけで対処するのは困難です。

こういった場合は、ヘアカラーリング剤で白髪を黒髮に染めて対処しましょう。

色素が抜けた髪は、毛染め剤で染まりやすいというメリットもあります。普通の黒髮よりも、ヘアマニキュアやヘナ成分入りのシャンプーなどの刺激が弱いものでも染まりやすくなります。

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髪のプロである美容師・理容師に対応してもらう

美容師に白髪を抜くか相談

ただし、ヘアカラー剤をつけることで、多かれ少なかれ頭皮には負担がかかります。薄毛やハゲ、かぶれなどの頭皮トラブルにはくれぐれも注意してください。また、いくら白髪は染まりやすいといっても素人だと仕上がりに大きなムラが出来てしまう恐れもあります。

ご家庭で白髪染めをするという方も多いですが、もし仕上がりや頭皮トラブルが気になるという方は、美容院や理髪店を訪れ相談することをおすすめします。

美容師に相談することで、もしかすると白髪を生かしたor似合うヘアスタイルを提案してくれるかもしれません。