髪・頭皮がベタつく原因+知っておきたい対処法7選!正しいシャンプーをし、臭いを防ぎましょう!
「うわぁ~、髪と頭皮がベタベタ!しっかりシャンプーしているのに・・・」
あなたも、髪や頭皮のベタつきに困っていませんか?でも、こういったデリケートな悩みは、なかなか人に相談しにくいもの。そんな時に・・・友人や彼氏の何気ない一言は心に突き刺さりますよね。
「〇〇ちゃんって、髪がツヤツヤだよねー。ってか、むしろ脂ギッシュでギトギトだよね!ちゃんとシャンプーしてる?髪がペチャンコでボリュームが少なく見えるよ笑」
「私、しっかりシャンプーしてるよ?なんなら毎日朝シャンもしてるよ!なのに何でベタつくの!?」と、誰にもぶつけようのない怒りが込み上げてくることもしばしば。
ちょっと待って下さい!もしかすると、あなたのその対処法がかえってベタつきを悪化させる原因となっている可能性があります。
もしこれを聞いて「なんで?シャンプーで汚れをキレイに落とせば、ベタつかなくなるはず!」と思った人は、ぜひ続きを読んでみて下さい。現役美容師が、頭皮や髪がベタつく原因とその対策法をお教えします。きっと、あなたの悩み解消に役立つことでしょう。
ベタつきの3つの原因
そもそも、頭皮・髪のベタつきの原因って何なのでしょうか?原因として考えられるのは大きく3つです。
- 皮脂(あぶら)
- 洗い残し(シャンプー・コンディショナー・リンス、スタイリング剤など)
- 付け過ぎ(ワックス・スプレーなどのスタイリング剤、洗い流さないトリートメントなど)
①皮脂(あぶら)が原因のベタつき
1つ目は、皮脂が原因のベタつきです。
頭皮・髪のベタつきの多くは、皮脂を原因とするものです。皮脂とは、毛穴から出てくる油でベタベタとしています。特に、頭皮は体の中でも皮脂腺の数が多いこともありベタつきがちです。
女性は男性よりも、体質的に皮脂の分泌量は少ないです。なので、男性の方がベタつきやテカリに悩む人は多い傾向があります。ところが最近、女性でも髪と頭皮のベタつきに悩む人が増加してきています。
これはなぜなのでしょうか?
この謎を解き明かすために、これから一緒に皮脂の過剰な分泌を引き起こす要因をチェックしていきましょう。
シャンプーで余分な皮脂をキレイに落とせていない
水やお湯洗いだけでは、皮脂やスタイリング剤(ワックスやヘアスプレー)などの油汚れを洗い流すことは困難です。これは水と油は互いに反発し合うためです。
シャンプーには界面活性剤と呼ばれる成分が含まれています。この界面活性剤は反発し合う水と油を上手く馴染ませ分解させる性質があります。
その為、シャンプーで頭を洗うことで髪や頭皮に付いた皮脂を落とすことが出来るのです。ですが、湯洗いだけだったり、シャンプーが不十分だったりすると、皮脂が落としきれずベタつきの原因となります。
これまでの話だけでは、皮脂は厄介者のように感じますよね。でも、髪・頭皮を保湿したり、ツヤを出したり、汚れをバリアしたりなど、髪や頭皮を健康的に保つためには、皮脂は必要不可欠な存在です。なので、皮脂が分泌されるんですね。
過剰な皮脂分泌が原因でベタつく
「私は何度もシャンプーしているし、しっかりとすすぎもしている。けどベタついて困っています・・」
このように、洗い残しに心当たりがない場合は、もしかすると皮脂の分泌が極端に活発になっていることが原因かもしれません。さまざまな要因によって皮脂の過剰分泌は起こります。
体調不良/ストレス/不眠が要因
体調が悪かったり、ストレスが溜まっていたり、不眠が続いたりすると、体のバランスを整える自律神経が乱れ、皮脂分泌が安定しなくなります。
食習慣が要因
食事のバランスが悪いと、肌の調子が狂うこともあります。
揚げ物などの油が多い食べ物は、ドロドロとした皮脂の元になります。
また、野菜や果物に多く含まれているビタミンCが不足していると、オイリー肌になりやすい傾向があります。忙しくて食事がおろそかになっている人、ダイエット中の人などは要注意です。
季節の変わり目や紫外線が要因
季節の変わり目は、急激に変化する気候に体が慣れません。その間は、肌の調子も乱れ、皮脂分泌は過剰になりやすいと言えるでしょう。新しい気候に慣れればベタつきも治ります。
また、紫外線の影響で皮脂分泌が活発になることもあります。
シャンプーのし過ぎが要因
シャンプーは、髪や頭皮に溜まった皮脂汚れを掃除しベタつきを予防するために必要なことです。しかし、逆にそのシャンプーがベタつきの原因となっているケースがあります。
この症状は、髪や頭皮を健康的を保持するのに必要な皮脂まで、シャンプーで取り除いてしまうことで起こります。シャンプーで必要以上に皮脂を取り過ぎると、肌の著しい乾燥を招いてしまいます。すると、体は正常な状態に戻そうと、より多くの皮脂を過剰分泌してしまうのです。
特に、乾燥肌や肌の弱い人に多く見られるベタつきの原因で、以下のような項目に心当たりがある人は要注意。
- 乾燥肌・肌が弱い
- 洗浄力の強いシャンプー(石油系・高級アルコール系の界面活性剤が入っている)を使っている
- 1日に何度もシャンプーをする(朝シャンなど)を繰り返している
②洗い残しが原因のベタつき
2つ目は、洗い残しが原因のベタつきです。
シャンプー後のすすぎがしっかりと出来ていないと、頭皮や髪にシャンプー剤が残りベタつきの原因となることがあります。
また、コンディショナーやリンスの洗い残しにも注意が必要です。特に、ツヤ感や手触りを良くするために配合されているシリコーンといった成分の洗い残しには要注意。
TVやCMでは、ノンシリコンシャンプーやノンシリコントリートメントが流行っています。そのため、シリコン=悪とする風潮があります。しかし、これは必ずしも正しいとは言えません。シリコンはダメージを受けた髪を補修する成分として効果的です。ただし、過剰になるとベタつきの原因になったり、稀にアレルギー反応が現れるのも確かです。ですが、この場合も、本人のすすぎが甘く洗い残しが原因となっているケースが少なくないです。
③付けすぎが原因のベタつき
3つ目は、付けすぎが原因のベタつきです。
私たちがスタイリングやヘアケアに使う製品には、油分やベタつきの元となる成分が含まれています。
ワックスやヘアスプレーなどには粘着力がありセット力のある成分が多く含まれています。そのため、ワックスやヘアスプレーを付け過ぎるとベタつきが酷くなります。
また、洗い流さないトリートメントに含まれる保湿成分などがベタつきの原因となっていることもあります。
くれぐれも、付けすぎには注意しましょう。
ベタつき以外に、頭皮の臭いや脂漏性皮膚炎の原因となる場合も
髪・頭皮のベタつきの3つの原因を確認してもらいましたが、これらは頭皮の臭いや脂漏性皮膚炎の原因となることもあるので要注意。
皮脂の分泌過剰/洗い残し/付け過ぎは、ベタつき以外にもさまざまな肌トラブルを引き起こす可能性があります。
例えば、次のような問題を引き起こす恐れがあるので、注意しましょう。
- 頭皮の臭い(皮脂汚れなどが酸化することで、悪臭を放つ)
- 脂漏性皮膚炎(毛穴など皮脂分泌の多い部位に、赤っぽい湿疹ができる症状)
- フケやかゆみ(皮脂や洗い残しが溜まり、不潔になることで菌が繁殖しフケ症やかゆみが出現)
髪・頭皮のベタベタ対処法7選
頭皮や髪のベタつきをどう解消していくかは、一人一人違います。なぜなら、さっき確認したようにベタつきの原因は、人によって違うからです。あなたに合ったベタつき対策を実施しましょう。
- まずは、3つの原因の中から、あなたのベタつきの原因を特定する
- 次に、それに対して有効な対策を実施していく
正しい洗髪を学習
まずは、毎日の洗髪方法を見直しましょう。
シャンプーがしっかりと出来ていなかったり、すすぎが甘かったりすると、皮脂やコンディショナー・リンス・スタイリング剤が残って、ベタつくのは当然のことでしょう。次の記事を参考に正しい洗髪方法を学んで下さい。
シャンプーの変更
あなたの頭皮や髪質に合うシャンプーを選ぶことも大切です。ただ単に、高いシャンプーを選べば良いというわけではありません。
脂性肌(オイリー肌)の人と乾燥肌(カサカサ肌)の人とでは、ベタつきの原因は違います。なので、シャンプーを使い分けることが大切です。
元の肌質 | 想定される原因 | おすすめシャンプー |
---|---|---|
脂性肌(オイリー肌) | 元々皮脂分泌が盛ん | 洗浄力の強いシャンプー(石油系・高級アルコール系、石鹸系シャンプー) |
乾燥肌(カサカサ肌) | 元々皮脂分泌が少ないのに、シャンプーで取り過ぎ | 洗浄力の弱いシャンプー(アミノ酸シャンプー) |
シャンプーは本人に合っているのにベタつき現れることもあります。
想定されるのが、シャンプーの回数や頻度が合っていない場合です。例えば、乾燥肌の人は朝シャンを控えるなど、自身の肌と相談しながらベストな状態に調整しましょう。
乾燥肌の人はオイルパックや洗い流さないトリートメント
頭皮が乾燥しているのに髪はベタつくという人は、オイルパックや洗い流さないトリートメントで、油分を補ってあげるとベタつきが解決することもあります。乾燥が原因の皮脂の過剰分泌を避けるために、オイルパックや洗い流さないトリートメントを使い、あえて頭皮に油分を与えてあげるのです。
紫外線を避ける
できるだけ紫外線に当たらないようにすることも、ベタつきを押さえる手段の1つです。
日傘や帽子、頭皮専用の日焼け止めを使用するなど上手に紫外線対策をしてください。
健康的な生活を送る
疲労が溜まっていたら、十分な休息を取りましょう。疲労回復には、良質な睡眠は欠かせません。不規則な睡眠習慣を改善しましょう。夜更かしせず毎日決まった時間に眠り、6時間ほどの睡眠時間を確保することが大切です。特に、ゴールデンタイムと呼ばれるPM10~AM2時の間に寝るのがおすすめ。
栄養バランスの良い食事を心がけましょう。皮脂の元となる油物は控えましょう。同じ油を摂取するなら、青魚に含まれる油の方がサラサラで体に良いのでおすすめです。また、ビタミンCを積極的に摂取しましょう。
たまには、趣味やスポーツで体を動かしたり、半身浴をしたりして、ストレスを発散するのもベタつき解消におすすめです。
ワックスやヘアスプレー、洗い流さないトリートメントの使用量を守る
ワックスやヘアスプレーの付け過ぎはベタつきの元です。製品ラベルの裏面やパッケージに書いてある使用量を守りましょう。
また最近、洗い流さないトリートメントは、ドライヤーの熱などの刺激から髪を守ったり、頭皮に栄養を補給してあげるヘアケアアイテムとして注目されています。ですが、洗い流さないトリートメントに関しても、使用量を守ることがベタつき対策としては大切です。
応急処置としてベビーパウダーや頭皮スプレーで対策
ベビーパウダーでベタつき対策
あまりにも頭皮のベタつきが酷い場合は、応急処置として少量のベビーパウダーをつけてあげましょう。
ベビーパウダーには、頭皮の水分や皮脂のバランスを整える働きがあります。また、名前の通りベビーパウダーは「赤ちゃん用」に作られている商品です。そのため、髪や頭皮への刺激も弱く優しい成分からできています。とは言っても、付け過ぎには注意して下さい。
頭皮用スプレーでベタつき対策
頭皮用スプレーも、ベタつきへの応急処置としておすすめです。ヘアリフレッシャースプレーやクールヘッドスプレーなどと呼ばれることもあります。
頭皮用スプレーは、髪全体にスプレーして、洗うようにもみこみ使用します。外出やスポーツで汗をかいた後の髪のベタつきや気になる臭いにおすすめです。