《タバコと髪の関係》喫煙でハゲる?ハゲない?禁煙で薄毛・白髪を改善

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『タバコは百害あって一利なし』
この言葉が表すように、タバコは私たちにさまざまな害をもたらします。中には、私たちの健康や生命をも脅かす病気の発症リスクを高める危険性もあります。例えば・・・・

  • 糖尿病
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞

同じく、タバコは頭皮や髪の健康にとっても、決して好ましいものとは言えません。至るところで、薄毛や白髪への悪影響が疑われています。そこで「なぜタバコが抜け毛や白髪の原因の1つとして指摘されているのか」わかりやすく説明していきます。

もし「薄毛やAGA、FAGA、円形脱毛症、脂漏性脱毛症」に悩んでいて、「愛煙家」または「副流煙で受動喫煙することが多い」という人は要チェックです!

タバコの有害物質は200種類以上

タバコの害

さっそく「なぜ、タバコが頭皮や髪の健康にとって望ましくなく、薄毛や白髪の原因になる」とい考えられているのか説明していきましょう。

たばこそのものからは約3,000種類、主流煙からは約4,000種類、たばこと煙に共通するものは約1,000種類に及ぶ化学物質が分離されると報告されています。

厚生労働省

そのうち有害物質は200種類以上、発がん性物質の疑いがあるとされるものが約60種類と言われます。例えばタバコの煙には、タール、ニコチン、一酸化炭素、アンモニア、ニトロソアミン、カドミウムなどの有害物質が含まれていることで有名です。

それでは、これら有害物質が体にどのような変化をもたらし、頭皮や髪の健康を損ねる危険性があるのでしょうか。

喫煙が髪に与える影響!薄毛や白髪は喫煙が原因?

頭皮や髪の毛に必要な栄養や酸素は血液に乗って運ばれます。特に、毛母細胞(髪の毛を作り出す細胞)は、体の中でもっとも活動が活発な細胞で、多くの栄養や酸素を必要とします。しかし、タバコが原因となり、髪の成長に必要な栄養や酸素が十分に行き渡らず、薄毛や白髪が増えるのではないかと考えられています。

ニコチンの血管収縮作用で血流が悪くなる

ニコチンには、体調を整える働きがある自律神経の1つ交感神経を刺激し、血管を収縮させ血流を悪くする作用があります。このニコチンの血管収縮作用により、頭皮の毛根周囲の血流を低下し、十分な栄養が行き渡らず、髪の毛の成長に悪影響を与える恐れがあります。

ニコチンによる血管の収縮は、髪の毛への悪影響だけでなく、全身に様々な健康上のリスクをもたらします。心臓に栄養を送り込む冠動脈が縮めば、狭心症や心筋梗塞が起こりやすくなります。脳の血管に影響すれば、脳梗塞のリスクに繋がります。

渡辺文暁

ニコチンは「依存性」がある物質として有名です。このニコチン依存のせいで「タバコが吸いたくなる」衝動にかられてしまうんですね。禁煙の大敵です!

一酸化炭素の増加で血液中の酸素濃度が低下する

酸素は、毛母細胞が活動するためのエネルギーを生み出すのに必要な元素です。

しかし、タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」が肺の中へ入ると、「酸素」と血液中の酸素を運ぶ「ヘモグロビン」との結合を邪魔します。そして、酸素の運搬が妨げられた体は、酸素不足に陥ります。すると、頭皮の毛根周囲の酸素濃度が低下し、頭皮や髪の健康に悪影響を与える恐れがあります。

ビタミンCなどのビタミン類を消費する

ビタミン類には、抗酸化作用・活性酸素・ストレスの抑制があり、健康的な頭皮環境を整え維持するために必要なものです。しかし、タバコを吸うことで体内のビタミンが減少します。喫煙によりビタミンが減少するメカニズムは次の通りです。

タバコを吸うことで、ニコチンなどの有害物質が体内に取り込まれ、それを攻撃するために活性酸素が発生します。活性酸素には、体内に侵入した細菌やウィルスを退治する役割があります。しかし、この活性酵素には酸化作用があり、必要以上に増えると健康な細胞まで攻撃・酸化し老化スピードを速める恐れがあります。また、細胞のDNAが傷つけられて、細胞が変異したり、死滅したりします。

ビタミン類には、この活性酵素を抑える働きがありますが、タバコを吸うことで、大量に消費されてしまいます。そして、ビタミンが不足した頭皮は老朽化し、白髪や抜け毛に繋がるのではないかと考えられています。

ビタミンが多い食べ物, 柑橘系,鰻,ごま,かぼちゃ,アーモンド,レバー

なので、タバコを吸う方は、上の絵のようなレバーや緑黄色野菜、果物といったビタミン類の多い食品を積極的に摂取することをおすすめします。

FAGAや脂漏性脱毛症、白髪に悩む人は禁煙をオススメします

タバコ=ハゲ・白髪ではないが、禁煙をオススメする理由

これまでタバコと薄毛や白髪との関係について説明してきました。

ただし、喫煙者全員が、絶対にハゲ・白髪になるというわけではありません。喫煙をしていてもハゲない人・白髪にならない人もいます。また、薄毛や白髪については、まだまだ解明されていないことが多く、喫煙と薄毛・白髪との因果関係についても、医師や専門家の間で意見が分かれるところです。
これは食生活・飲酒・ストレス、睡眠不足などについても同じことが言えます。

薄毛・白髪予防のための生活習慣については、下のリンクで詳しく説明しています。

食事と白髪 お酒と髪 ストレス 睡眠不足

ですが、タバコに含まれる有害物質は、血流や酸素濃度を低下させ、また色々な病気の発症リスクを高めることは紛れもない事実です。したがって、薄毛や円形脱毛症、AGA、FAGAに悩む方はもとより、健康のためにも禁煙をオススメします。実際に、禁煙が発毛にプラスになったと思われるケースは多く報告されています。

タバコはなかなかヤメられない麻薬のようなもの

薄毛や白髪など髪に関する悩みをお持ちの方は、できるだけ禁煙を実施してほしいと思います。1日5本程度にまで減らしていただきたいのが本音です。

しかし、ニコチンには強い依存性があり、禁煙は必ずしも楽なことではありません。また、薄毛やFAGAに悩まされたなどのストレスの末に、吸っている人もいるかもしれません。逆に、禁煙がストレスの原因となり、抜け毛や白髪の引き金となる可能性も考えられます。

そのため、なかなか自力では禁煙に成功しにくく、しばらく時間が経つと再びタバコを吸い始める人も少なくありません。

禁煙グッズ(電子タバコなど)や禁煙外来を上手に活用しよう

禁煙外来,禁煙病院・クリニック

こういった人には、禁煙グッズや禁煙外来を上手く活用することをオススメします。

最近では、電子タバコや水蒸気スティックなど色々と工夫された禁煙グッズも開発販売されています。また、「禁煙外来」などタバコ対策の窓口を開設している医療機関もあり、そういったところにまず相談してみるの1つの方法でしょう。禁煙外来なら以下のような条件を満たす方は、健康保険等を使って治療を受けることができます。

  1. ニコチン依存症の判定テストが5点以上
  2. [1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数]が200以上
  3. (2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました)
  4. ただちに禁煙を始めたいと思っている
  5. 禁煙治療を受けることを文書で同意している
渡辺文暁

最近話題の「iQOS(アイコス)は、ハゲや白髪が抑えられる」との報告を受けますが、これはちょっと疑問です。「iQOS(アイコス)」や「glo(グロー)」、「Ploom TECH(プルーム・テック)」などに代表される加熱式タバコは、タールなど発がん性のある有害物質は大幅にカットされています。なんと、各社の発表を見ると、紙巻きタバコと比較して有害物質が90%ほどカットされているようです。

しかし、ニコチンの量にはさほど変化はないため、iQOSを吸っているからといってニコチンによる血管収縮作用などはどうしても避けらないでしょう。

「タバコを吸っていた方が良い」などということは一切ありません。喫煙をヤメるのは早ければ早いほど、髪だけでなく体全体の健康にも良いものなのです。また、最近では受動喫煙を防止するために、飲食店などで肩身の狭い思いをしている方も多いでしょう。これを機に前向きな喫煙に取り組んでください。ちなみに、Amazonなどで評価が高かった電子タバコを合わせてご紹介しておきます。

『C-tec』は、カートリッジ内のリキッドを蒸気化し、霧状の煙を吸引しフレーバー(香り)を楽しむフレーバーミストです。天然植物由来成分とビタミンCを配合した7種類のフレーバーをお楽しみいただける為、女性にも人気のある商品となっております。

フレーバーミストスティック公式サイト《C-tec Duo》

血流を改善するために、頭皮マッサージやヘッドスパもおすすめです。また、タバコだけでなく、食事・睡眠・ストレスなど薄毛や白髪と深い関係にあるとされる生活習慣の改善に努めることも大切です。